東映、SPE配給『宝島』(9月19日公開)のプロモーションのため、沖縄を皮切りに静岡、愛知、富山、長野、大阪と全国を飛び回る主演の妻夫木聡と大友啓史監督は、その第7弾として、7月12日(土)に福岡、翌13日(日)には北海道に移動する弾丸キャラバンを敢行した。
全国キャラバン7エリア目となる福岡では、T・ジョイ博多で舞台挨拶を開催。共演の尚玄も応援に駆け付けた。福岡は妻夫木の生まれ故郷とあって、地元の観客たちからは「お帰り~!」と熱烈コールが送られた。妻夫木は「本作では一から沖縄と向き合うということから始めた。映画を通じて知ることが僕自身も多かったし、この映画から“人生のバトンを繋げていく、命は繋がっていく”という大切なメッセージももらえた」と作品についてアピール。観客から「私たちが生まれるほんの数年前は、この映画で起きているような混沌が渦巻く時代だったことに衝撃と怒りと悲しみがこみ上げると同時に、私たちが今平和に生きていることに対する先人への感謝もこみ上げてくる、そんな映画だった」という感想が寄せられる一幕もあり、妻夫木は「本当に素晴らしいコメント、ありがとうございます!」と感激した様子を見せた。舞台挨拶後には、宣伝アンバサダーとして恒例となった名刺配布会も行われ、妻夫木が観客ら一人一人と交流した。
また、二人は翌日に札幌に飛び、札幌シネマフロンティアで舞台挨拶したのちには、市内にある「北海高等学校」を特別訪問。150人の生徒たちとティーチインを行った。生徒から「(妻夫木演じる)グスクたちにとって、沖縄のどんなところが宝だったと思いますか」との質問が投げかけられると、妻夫木は「僕はこの映画を通じて死生観が変わった。“永眠”という言葉があるが、もしかして死は終わりではなく、ただ眠っている、心の中ではずっと生きている。先人たちの想いが繋がって、僕たちは今この瞬間を生きている。そういう意味では命は絶えず燃えていて、『命どぅ宝』(命こそ宝)という言葉があるけれど、宝とは、そうやって繋がれていく命ではないかと思う」と同作から感じた想いを伝えた。また、大友監督は生徒たちに向けて「映画館に行くことは、自分の知らない世界に触れること、未知の世界に触れること。『宝島』という映画を通して、知らないことから逃げるのではなく、知らないことを知ってほしいし、それこそが一番のエンターテインメントだと思っている」とメッセージを送った。このティーチインが終わったあともサプライズで名刺配布会を行い、妻夫木は生徒一人一人と握手を交わしながら名刺を手渡しした。全国キャラバンは今後も続き、19日(土)には宮城、岩手を訪れる予定。