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東和P『ミッション~』最新作、トム来日会見開催

【FREE】東和P『ミッション~』最新作、トム来日会見開催

2025年05月08日
『ミッション:インポッシブル』新作の会見にトム・クルーズ(左から3人目)ら登場 『ミッション:インポッシブル』新作の会見にトム・クルーズ(左から3人目)ら登場

 東和ピクチャーズ配給『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の来日記者会見が5月7日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、主演のトム・クルーズをはじめ、共演のサイモン・ペッグ、ポム・クレメンティエフ、グレッグ・ターザン・デイヴィス、監督のクリストファー・マッカリーが登壇した。

 製作に7年を費やし、先日完成したばかりの同作。会見前日の6日には東京都庁でイベントが行われたのち、TOHOシネマズ日比谷で世界初上映が行われ、観客とともにトムたちも鑑賞。上映後は日本では珍しいスタンディングオベーションが8分間にわたり続いた。トムは会見で「日本の方の反応を見て、素晴らしかった。オーディエンスのために映画を作っており、あの反応を見られるのが夢。昨日のことは絶対に忘れない」と前日のプレミア上映の客席の反応に感激した様子を見せた。

 毎回体当たりで危険なアクションシーンに自ら臨むトムだが、今作は特に「体験したことがなかった」と話すほど過酷なスタントに挑戦。複葉機の翼の上に立ってアクションを繰り広げる空中戦のシーンでは「風圧がすごくて呼吸ができなくなる。(翼の上で)ただ歩くだけでなく、筋肉にエネルギーが巡るように体を鍛えなければならなかった」と振り返った。さらに潜水のシーンでは、水面に上がってコミュニケーションする時間ロスを避けるため、監督自らも潜水し、ハンドシグナルで演出していたエピソードなどを明かし、同シリーズがいかに特殊な状況で撮影されているのかを窺わせた。

 1996年に始まった同シリーズは、今作が8作目であり、30年も続く長寿作品となった。トムは「希望はあったが、これだけ長く続くとは思っていなかった。3本目を作ったあとから、もっと続けたいと思った。その頃に(監督の)クリストファーと出会い、どうしていくのかを話した。よく『トムならヒットする』と言われるが、スターが出ているからと言ってうまくいくわけではない」と語り、トムの構想を深く理解し、より膨らませたストーリーを描く監督の力量を絶賛した。

 また、トムは客席にいた字幕翻訳者の戸田奈津子氏の名を挙げ、感謝の意を伝えた。

 イベント終了後には、東和ピクチャーズの山﨑敏社長と、パラマウント・ピクチャーズ・インターナショナルのマーク・ヴィアン社長が登壇。5月23日(金)の日米同時公開に先駆けて、5月17日(土)から先行上映を行うことをこの場で初めて発表した。

 (取材 平池由典)
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。