「替え唄メドレー」や「鼻から牛乳」などのヒット曲で知られるシンガーソングライター、嘉門タツオが新曲「大阪・関西万博エキスポ~港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~」(キングレコード)を12月18日に配信リリースした。
「大阪・関西万博エキスポ」は、大阪出身で芸能界きっての万博通の嘉門が、2025年4月から始まる「大阪・関西万博」の開催を記念して制作した楽曲(※公式曲ではない)。宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドのヒット曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」(1975年)の替え唄で、関西のお笑いと食文化を盛り込みながら、70年の大阪万博と来年の大阪・関西万博を繋ぐ作品に仕上がっている。
嘉門が万博通となった原点は、54年前に開催された大阪万博。当時11歳。会場の吹田市に隣接する茨木市に住んでいた嘉門少年は、半年間の開催期間中に21回、開催前の建設中から解体に至るまでを含めると150回近く足を運んだ。バッジ集めにも夢中になり64種類ものバッジを集め、いまではインタビューなどで将来どうなりたいか聞かれると「万博になりたい」と答えるほどの万博好きだ。
「最初は茶色かった造成地に色鮮やかなパビリオンができていく様子を見てワクワクしました。始まってからは世界の文化、歴史、民族、人種、さらには企業の最先端技術が展示され、11歳の子供にとって『未来はこうなるのか』というのを体験できた」
嘉門は「万博がのちの人生に与えた影響は大きい」と語る。「雑多で脈絡はないけれど一堂に集まることで意味を持たせるモザイク的なものが好き。こじつけかも分かりませんけど、『替え唄メドレー』なんかもストーリー性はないけど脈絡なくつながっている」。
万博を追い続けてきた嘉門は、上海、ミラノ、カザフスタン・アスタナ、ドバイで万博が開催された際にも歌を作り、現地の言葉で歌うなど、万博の歌の制作をライフワークとしてきた。
12月18日に配信リリースした新曲では、1番で「太陽の塔」や「月の石」など70年の大阪万博、2番で笑福亭仁鶴さんのギャグなど関西のお笑い、3番で「インデアンカレー」など関西独自の食を伝え、4番で来年の大阪・関西万博への来場を呼びかけている。
「いまいち盛り上がっていないんじゃないかという視点でインタビューを受けることもあるし、世間的にはそうかもしれないですけど、始まったら絶対に盛り上がる。必ず大阪の勝利の日がくると思いますよ」と成功を信じている。
来年3月19日にはメジャーレーベルから28年ぶりとなるオリジナルアルバム「至福の楽園~歌と笑いのパラダイス~」を発売することが決定している。