日本クラウン主催のスペシャルコンサート「令和・歌の祭典2024~昭和、平成、令和、歌とともに~」が5日、東京・J:COMホール八王子で開催。北島三郎、美川憲一、瀬川瑛子、鳥羽一郎、三山ひろし、純烈といった同社所属歌手や、細川たかし、藤あや子、松前ひろ子など、レーベルの垣根を超えた歌仲間総勢29組が出演し、10月4日に88歳の米寿を迎えた北島を祝福した。
当日の司会は徳光和夫と水町レイコが担当。徳光が「来年に迎える昭和100年のヒット曲をお楽しみいただくと共に、北島さんの米寿88歳をこの会場にいる皆さんでお祝いしたいと思います!北島さん本当におめでとうございます!」と問いかけると、北島は「皆様に支えられて歩んでいるうちに、あっという間に88歳になっていました。生きているというよりも生かされているなと感じます。今日お越しの皆さんと色んな歌に触れながら楽しんで頂ければと思います」と語った。
コンサートは2部構成で行われ、第1部では北島が昭和37年(1962年)にデビューするまでの流し時代に歌ってきた歌や昭和のヒット曲を振り返りつつ、各曲を出演アーティストがカバー。さらに美川、細川、鳥羽、純烈らが昭和・平成・令和にヒットした自身の楽曲を披露した。
第2部では今年でデビュー62周年を迎える北島の米寿を盛大に祝うため、北島のヒット曲の数々を出演アーティストがカバー。北島も「本当に皆さん上手で、自分で歌うのが恥ずかしくなるくらい。こんな歌い方もあるんだなと、この歳になっても非常に勉強になりますね」と絶賛した。
終盤には、北島が同日発売の新曲「東京の空」を初披露。同曲は日本クラウンの片岡恵介社長が作詞を手がけたナンバーで、「北海道から夢を追いかけて来た当時の気持ちを日本クラウンの社長が詩に書いてくれました。歌っていて涙が出そうになります。船に乗って東京に出て来て、北島三郎になって60年以上沢山の皆さんに支えられて来ました。その全てがこの歌の中に入っています。是非みなさんCDを買って聴いてください」とアピールした。
ラストは北島の名曲「まつり」を出演者全員で大合唱。3時間におよぶステージを締めくくった。なお各音楽配信サイトでは本公演のプレイリストが公開中。