歌手・山川豊が19日、東京・千代田区の「俺のフレンチ グランメゾン大手町」で、66歳のバースデーディナーショーを開催した。
今年1月にステージ4の肺がんであることを公表後、治療のため活動を休止していた山川。この日は活動休止後初となるワンマンステージで、集まった100人のファンを前に新曲「兄貴」(10月2日発売、日本クラウン)など全15曲を披露。「がんと共存しながら頑張っていきたい」と前向きに語った。
現在は月に2回の定期検診に加えて、毎朝抗がん剤「タグリッソ」を服用。脳と脊髄に転移していたがんについては、それぞれかなり小さくなっているとのことで、「体調は万全とは言えません。でも歌が唄えるまでに回復しましたから。副作用も結構ありますけど、日常には差し支えないレベル」と報告した。
新曲「兄貴」は実兄の鳥羽一郎との絆を描いた作品。がんの告知を受けた際、電話で葬式や墓の相談をしたところ「『馬鹿野郎、どんなことをしてでも治せ』と叱られた」と励まされたことを明かし、「病気の身になってすごく心配してくれますし、優しくなったなと思います」と感謝した。
今月15日に66歳の誕生日を迎え、「ガンになる前はなんとも思わなかったが、こんなに嬉しいことはない。歌を唄えることが本当に嬉しいです」と話した。