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秋元順子、新曲「ひとりごと」は男の切ない呟き

【FREE】秋元順子、新曲「ひとりごと」は男の切ない呟き

2024年06月20日
秋元順子 秋元順子

 今年メジャーデビュー20周年の歌手、秋元順子が、ニューシングル「ひとりごと」(キングレコード)を6月19日に発売した。

 今作は、表題曲「ひとりごと」(作詩:紙中礼子、作曲:浜圭介、編曲:杉山ユカリ)と、カップリング曲「マンハッタン メリークリスマス」(作詩:大津あきら、作曲:浜圭介、編曲:杉山ユカリ)の2曲を収録。

 「ひとりごと」は、かつての恋人を想い、酒につぶやく男性の切ない独り言を歌った作品。作曲は、前作「ルージュの蝶々」(23年12月6日発売)で、初めて秋元の楽曲を手がけた浜圭介氏が2作連続で担当した。

 「浜先生からは(女性が歌う男歌ではなく)男が男歌を歌う時の情景で歌って欲しいと言われました」。誰かに聞かせるわけでもない男性の独り言を女性の秋元が歌うという状況。「バカ野郎」など女性があまり使わない歌詞。どう歌えば男性が歌っているように表現できるか、というテーマを持ってレコーディングにのぞんだ。「男性だったらこう歌うだろうな、というポイントに注意して自然体で歌いました。ある方に『随分と声を作ったんですね』と言われましたが、作っていないんです。不思議なことに(曲の)シチュエーションを自分の中に取り入れて歌い出すと、そういう声になるんです。魔法がかかったみたいに」。

 一方「マンハッタン メリークリスマス」は、中村雅俊「心の色」、徳永英明「輝きながら…」、髙橋真梨子「for you…」などを手がけた作詞家、故・大津あきら氏の未発表作。クリスマスのマンハッタンを舞台に切ない恋の思い出が描かれている。

 秋元は歌詞を読んだときに個人的な思い出と重なり涙が出たという。「30年ほど前ジャズの勉強のためにニューヨーク、ニューオリンズへ行きました。その時にマンハッタンクルーズといって、ハドソン川を下る船から見たマンハッタンの景色が未だにずっと残っているんです。この時に一緒に行って下さったピアニストの先生が、東京に戻ってから何年もしないうちに亡くなられてしまった。私のライブでも演奏して下さった方なので、そういう思い出と重なったんです。だからこの歌は、マンハッタンではなくても、亡くなられた大切な方を思い出させる歌になると思います」。

 毎年恒例のバースデーコンサートを6月20日(木)東京・江東区のティアラこうとうで開催。9月7日(土)にはPR大使を務める北海道紋別市の紋別市民会館でコンサートを開催する。

 今年に入りアメリカの経済誌「フォーブス」アジア版で「50 OVER 50:Asia 2024」(50歳以上の活躍する女性50人)に選出された。「20周年の素敵なプレゼントを頂きました。一生懸命歌を諦めずに頑張ってきてよかったと思っています。皆さんの支えがなければできなかったことです。スタッフを含む関係者の方々、そして一番は家族の協力がなければ、ここまで来ることができませんでした」。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。