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『わたくしどもは。』富名監督らFCCJで会見

【FREE】『わたくしどもは。』富名監督らFCCJで会見

2024年05月23日
 テツヤトミナフィルム製作・配給『わたくしどもは。』(配給協力:ハピネットファントム・スタジオ)の記者会見が21日、外国特派員協会で開催され、富名哲也監督、畠中美奈プロデューサー、出演の片岡千之助が出席した。

 同作は、佐渡島の地でふたたび出会う、記憶も名前もない男女の魂の物語。着想について質問された監督は、「江戸時代に内地から戸籍を外されたひとたちが2千人ほど、金山で過酷な労働を強いられて数年で亡くなったということを知って、その彷徨える魂や存在についての映画を作ってみたいと思った」と回答。小松菜奈、松田龍平、大竹しのぶら豪華キャストが実現した経緯については、畠中氏が「台本に合わせた形で選ばせていただいた」と話すと、監督が「妻の畠中にすごくガッツがあって、飛び込んでいってなんとか説得したのが実状。よくキャスティングできたなと私自身もびっくりしている」と付け加えた。また、画角が4:3のスタンダードで撮影した意図について監督は「佐渡金山の、山の形を尊重した。ワイドスコープで撮ると両脇に余白が出過ぎるので、スペースをどう埋めようと考えると、スタンダードしかないと思った」と説明した。

 片岡は自身の役柄について「彼自身はある意味、(この作品の中では)唯一と言っていい『生きている』特殊な役柄。いい意味で浮いているというか、特殊な役柄を演じさせていただけたなと思っている」と、自身初の出演となった長編映画について語った。5月31日(金)公開。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。