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東宝『ディア・ファミリー』披露で大泉洋ら登壇

【FREE】東宝『ディア・ファミリー』披露で大泉洋ら登壇

2024年05月15日
『ディア・ファミリー』完成披露試写会開催 『ディア・ファミリー』完成披露試写会開催

 東宝配給『ディア・ファミリー』(製作幹事:東宝、WOWOW)の完成披露試写会が13日、東京国際フォーラム ホールCで開催され、月川翔監督、出演の大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、上杉柊平、松村北斗、光石研が登壇した。

 娘の命を救うため、小さな町工場の社長が人工心臓の開発を始め、その後、世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンバンピング)バルーンカテーテルを誕生させた奇跡の実話を実写映画化した。主演の大泉が「なかなか自分の出た映画は客観的に観れないが、それでも多くのシーンで胸が熱くなってしまった。他人事ではいられない映画」と話すと、同じ試写会で大泉の前に座って鑑賞したという菅野も「大泉さんは最初の方から涙されているのが伝わってきた。私も(自分が)演じた作品ではあるが、辛い現実を乗り越えて、でも前を向いて進んで行こうというエールをくれるような映画になったと思う。(この作品のように)良い映画と素直に言えることはなかなか無い」と完成した作品に胸を張った。

 イベントは、旧知の仲である大泉と光石のコントのようなやりとりや、大泉との共演が夢だったという松村とのコミカルな掛け合いで爆笑続きの大盛り上がりとなった。上映前には大泉が「(爆笑の)舞台挨拶は忘れて、まっさらな気持ちで見てほしい」と話し、再び客席を笑わせた。

 ところが、上映終了後は客席の雰囲気が一変。大きな感動に包まれる中、サプライズで再び監督とキャストが壇上に現れ、上映前の朗らかな雰囲気とは打って変わり、熱狂的な拍手が会場から沸き起こった。月川監督は「この映画は、人の命が尽きていくのが悲しいという映画ではなく、多くの人の命が救われていくというところで感動を生みだしたいと、前向きなメッセージを込めて作った。この思いが皆さんの心に響いていてくれたら嬉しい」と話し、最後に大泉は「(この映画に携わり)1秒1秒、その時その時を大切に、一生懸命無駄にせずに生きたいなと思った。自分のしたいことを、誰の目も気にせずやればいいと思うし、それが誰かのためになって、幸せになれる世の中になればいいなと、そんなことを感じさせる映画になったと思う」と力強く語った。6月14日(金)公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。