WOWOWと米国のMax(旧HBO Max)の日米共同制作で贈る超大作ドラマシリーズ「TOKYO VICE Season2」の主演アンセル・エルゴートが来日。特別試写会が21日夜に開かれ、共演の渡辺謙、菊地凛子、笠松将、窪塚洋介、真矢ミキとともに登壇した。
“世界で最も撮影が難しい都市”東京でロケを敢行し、Season1の第1話をマイケル・マンが監督したことが話題となった「TOKYO VICE」待望のSeason2が米国ではMaxで2月から配信、日本ではWOWOWで4月6日(土)より放送・配信される。全10話。今シーズンの監督はアラン・プール、ジョセフ・クボタ・ラディカ、福永壮志、エヴァ・ソーハウグが務める。1990年代東京を舞台に、アンセル演じる若きアメリカ人新聞記者、ジェイクが犯罪の裏社会により深く入り込んでいく様を描いている。
特別試写会の会場となったTOKYO NODE HALLは、虎ノ門ヒルズステーションタワーの高層、46階に位置する。この会場を選んだ理由はアンセルに東京の夜景を今一度味わってもらうためでもある。舞台挨拶冒頭、ゲストたちのバックにセッティングしていたボードが左右に開くと、東京の夜景が突如眼前に広がった。サプライズの眺望を望むゲストたちは言葉を紡ぐことなく噛み締め、さながらTOKYO VICEのタイトルバックのような画となった。
この夜、アンセルは撮影現場で鍛えた日本語を駆使し、集まったファンたちに向けてPR。Season1プロモーション時の来日記者会見では、「東京自体が主人公になっている作品で、アメリカの人も日本にいる人も今までにない“TOKYO” を見てもらえると思う」と期待を語っていたアンセル。実際の撮影現場は、Season1、Season2で分けて来日して臨んだ。あらためて今、NY出身の彼にとっても、「東京は本当に最高です。TOKYO VICEを通じて僕の第二の故郷になりました。僕の家族も東京に来てくれて、みんな大好きになった」と東京への思い入れが一層深まったようだ。ベテラン刑事、片桐役を演じた渡辺は、「Season1の撮影現場は、コロナが本当に大変な時期で、スタッフもA・B・Cと分けられ、我々キャストに近づけるのはヘアメイクと衣装、監督、助監督といった状況でした。それ以外のスタッフとは話もできない状態でずっと撮影していたのでなかなか交流ができなかった。Season2に入ってからは制約もとれたので色んな冗談を言い合いながら楽しく撮影ができました」と振り返った。
終盤、サプライズがもうひとつ。3月14日に30歳を迎えたアンセルのためにバースデーケーキを用意。代表して渡辺が「ちょうど去年、撮影をしながらアンセルのお母さんがNYから来て真矢さんと僕とで、彼の誕生日をお祝いしました。あれからまた一年、こうしてこの作品を完成させて誕生日を迎えてさらに大きな俳優になっていくだろうなと思っています」と祝いの言葉を贈った。