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東映『キリエのうた』披露会でアイナ・ジ・エンドが歌唱

【FREE】東映『キリエのうた』披露会でアイナ・ジ・エンドが歌唱

2023年07月13日
『キリエのうた』完成披露イベント開催 『キリエのうた』完成披露イベント開催

 東映配給『キリエのうた』の完成報告イベントが11日、丸の内TOEI①で開催され、岩井俊二監督、出演のアイナ・ジ・エンド、松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すずが登壇。さらに、この日出演が発表された江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、大塚愛、粗品(霜降り明星)も出席した。司会は粗品が担当した。

 同作は、壮絶な運命と無二の歌声を宿した主人公・キリエ(アイナ・ジ・エンド)の音楽がつなぐ、13年におよぶ壮大な愛の物語。石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、出逢いと別れを繰り返す4人の旅路が描かれる。音楽を小林武史が担当した。

 所属していた「BiSH」が6月に解散し、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンドは、今作が映画初主演作。上映終了後に行われたイベントでは「(映画の撮影は)初めての経験で、右も左もわからない中、岩井俊二さんを筆頭に皆さんに助けてもらい、やっとやり切ることができた。悲しいことも嬉しいことも、生きているから味わえるんだろうなと。命を燃やしていけるような歌を精一杯、真心こめて作れたので、今日、届いていたら嬉しい」と万感の表情で語り、客席から大きな拍手が贈られた。

 この完成披露イベントのために徹夜続きで作業していたという岩井監督は、「けっこう長い撮影期間と仕上げの期間で、丸一年以上この映画をこねくり回し続けて、やっと皆さんにお披露目することができてホッとしている」と語りつつ、「去年の6月ぐらいから編集を続けてきたが、飽きることがない。(出演者の)皆さんの表現力というか…。毎日見てても見飽きない一年間だった。これは皆さんの魅力だろうなと、しみじみ噛みしめて今ちょっとウルッときている」と、壇上にずらりと並んだ豪華キャストの演技を手放しで褒めたたえた。一方、俳優陣からは岩井組の独特の雰囲気について様々な声が挙がり、『スワロウテイル』にも出演した江口は「岩井さんは細かい演出をしない。場の雰囲気を大事にしている。もっと色々言ってほしいけど、岩井さんを見ると他のことをやっているので(笑)。でもいつの間にかこっちが動いている。スタッフも岩井さんの世界観を共有している」と話し、『ラストレター』に続き岩井組参加となった広瀬も「(岩井さんは)少年のようだけど、いつも疲れ果ててる(笑)。頭がグルグル回っている姿を、周りがじっと見続けるのが岩井組特有の時間」と、岩井監督の現場ならではの雰囲気をそれぞれが堪能した様子だった。

 また、この日はアイナ・ジ・エンドが主題歌「キリエ・憐みの讃歌」をサプライズで歌唱し、映画の感動が改めて客席にも広がった。

 この日参加したキャスト以外では、村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、矢山花、七尾旅人、ロバートキャンベル、安藤裕子、鈴木慶一、水越けいこ、樋口真嗣、石井竜也、豊原功輔、松本まりかの出演が発表された。

 製作委員会は、東映、KDDI、ロックウェルアイズ、ジェイ・ストーム、関西テレビ放送、テレビ新広島、北海道テレビ放送、宮城テレビ放送、FM802、ニッポン放送、OORONG‐SHA、CHOCOLATE。製作プロダクションはロックウェルアイズ。10月13日(金)公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。