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キング、市川由紀乃「花わずらい」発売記念インタビュー

【FREE】キング、市川由紀乃「花わずらい」発売記念インタビュー

2023年04月29日
市川由紀乃 市川由紀乃

 デビュー30周年を迎えた演歌歌手、市川由紀乃の新曲「花わずらい」(4月26日発売、キングレコード)は、切ない女心と強い女性の決意が込められた楽曲だ。憧れの松井五郎氏による初めての作詞。これまで自身の作品ではなかったサビから始まる構成。新たな挑戦となった今作を通して、常にチャレンジし続けている姿を見て欲しいと語る。

――「花わずらい」はどういった楽曲でしょうか。

 私にとって35枚目のシングルになります。デビュー30周年を迎えさせていただき、新たなチャレンジという思いを込めて、今回初めて松井五郎先生に詞を書いていただきました。作曲は幸耕平先生、編曲は佐藤和豊先生です。30年という節目でありながらも、また新たな第一歩と言いますか、常にチャレンジし続けている姿を皆さまに見ていただきたいという思いで制作した楽曲です。切ない女心を表現しながらも、歌詞にも出てくるように “私は決して枯れない” という強い女性の決意があらわれた歌です。いろんな道のりがあったけれど、自分の中できちんと整理できている女性の心情が描かれていて、私はこの女性がこれからきっと良い人生を歩んでいってくれるんだろうなという、何か一筋の光が差しているような歌として受け止めています。

――今おっしゃられた「自分の中できちんと整理できている女性の心情」という点で、共感できる部分はありましたか。

(共感)できました。人生って、平坦で安全な道をずっと歩んでいけたら、それはそれで幸せなんだろうなって思いますが、いろんな道があるからこそ、そこでしか経験できないこともあると思います。また、本当に自分が悲しい思いをすると “なんでこんな悲しい思いをするんだろう” と思うこともありますが、実際にはそんな自分よりも、もっと辛かったり、苦しんでいたりする人が世の中にいることを、この30年の間に感じてきました。このお仕事は、そういう思いを歌で表現できます。それが私の仕事なので、同じ歌を20代の頃の自分と、いま40代になった私が歌ったら詞の捉え方も変わるでしょうし、その時の自分を歌に乗せて表現できると思うので、長く続けてきた意味があるのかなと思っています。

――この曲はサビから始まります。とても印象的で頭に残りました。

 サビから始まる作品を歌いたい、という思いがあったので、今回は制作の段階からその気持ちをお伝えしました。私の作品は後半に盛り上がる曲が多かったので、最初から人の心を打ち抜くではないですが、何か皆さんに衝撃を受けていただけるような楽曲が今だから出せるのかなと思い作っていただきました。

――今回はじめて松井五郎先生に詞を書いていただいたということですが。

 松井五郎先生と言えば、私は安全地帯さんや工藤静香さんの楽曲が好きで、特に学生時代、中学・高校の時に工藤静香さんのコンサートに何度も行きました。工藤静香さんの「恋一夜」という歌がすごく好きで、松井先生が詞を書かれた曲です。いつも思うのは、こういった女心を書かれる先生には男性が多く、なぜ女性の心情がこんなにも分かるのだろうと、子供心に思っていました。今回先生に初めて書いていただけると聞いた時は、先生がどんな世界を私に書いてくださるのかドキドキ、ワクワクしました。

――出来上がった作品の印象はいかがでしたか。

 先生の言葉選びのセンスとこだわりを感じました。例えば「抱いて」という言葉と「あやとり」という言葉が並ぶ歌詞があります。全体的に聞くと女性の心情だと分かるのですが、この2つの言葉がこうして並ぶというのは、とても自分の中では考えられない世界観なので、まさに “松井五郎ワールド” だなと思いました。

――この曲をどんな方々に届けていきたいですか。

 私自身すごく大好きな作品なので、一人でも多くの方に届けていきたいですし、届いて欲しいという願いがとても強い歌です。何か色々なことで自分が負けそうになっていたり、どん底にいたりしたとしても “私は絶対負けないんだ” という、強く生きていこうとする女性の心情が、この歌を通して皆さんに伝わっていただけたら嬉しいです。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。