200万枚以上の大ヒットを記録した「恋の季節」(1968年)などで知られる音楽グループ「ピンキーとキラーズ」のボーカル“ピンキー”こと今陽子(こん・ようこ)が21日、東京・目黒のブルース・アレイ・ジャパンで「今陽子 SPECIAL LIVE~ピンキーとキラーズ・デビュー55周年!~」を開催した。
今は、今年ソロ歌手としてデビューしてから56年、「恋の季節」でピンキーとキラーズとしてデビューしてから55周年を迎える。これを記念して、CD4枚、DVD1枚を収めたディスク5枚組の特別作品「ピンキーとキラーズ大全」がキングレコードから3月22日に発売された。ジャケットのイラストは、今の大ファンだというイラストレーター、和田誠が手がけている。
この日のライブでは、バンドの演奏をバックに「恋の季節」などをパワフルな歌声で披露しファンを魅了。同曲について「この曲がなかったら現在の歌手、今陽子はなかったと思います。私にとって本当に大切な1曲です」と話した。
デビュー当時のエピソードも披露。今は当時16~17歳。1日の睡眠時間が取れて1~2時間というほど、とにかく忙しかったそうで「もうあまりにも疲れて、声もでなくて、ピンキーとキラーズ一同で逃げたことが思い出です。『酷使の季節』と新聞に載りましたが、旅館の布団で10時間寝て、だいぶ回復しました」と振り返った。
今後は、3月にリリースした「ピンキーとキラーズ大全」を携えて5月に名古屋、京都、滋賀、6月に福岡、熊本でライブを予定する。「『元気になりました』とか『悩んでいたけど、悩みがすっ飛びました』とか言っていただけるのが1番嬉しいので、同世代の人たちに元気を与えられるようなライブをいろんな場所でやりたい。100とは申しませんが、90まで現役で歌えたら幸せです」と抱負を語った。