東宝東和配給『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(28日公開)のジャパンプレミアが18日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。共同プロデューサーを務める“マリオの生みの親”任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏、イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリ氏らが登壇した。
今月5日から世界公開され、アニメーション映画のオープニング新記録を樹立した同作。北米は初日5日間で2億㌦を超え、2週目週末も9234万7190㌦で圧倒的1位。世界累計興収はすでに6億9296万8890㌦に達し、早くも1千億円突破が目前だ(1㌦=134・47円換算)。
ジャパンプレミアには、世界的大ヒットを受けて急遽来日した共同監督のアーロン・ホーヴァスとマイケル・ジェレニック、脚本家マット・フォーゲルも参加。さらに、同作アンバサダーの西野七瀬、マリオファン代表ゲストとしてよゐこの二人も駆けつけた。
マリオの映画が生まれたきっかけについて、宮本氏は「10年くらい前にクリスさんと会う機会があり、私のゲームの作り方とクリスさんのアニメの作り方が似ているという話で盛り上がった。それなら一緒に映画を作ってみたら面白いんじゃないか、というところから企画がスタートした」、クリス氏は「16年前にイルミネーションを立ち上げてすぐに、日本のプロデューサーやクリエイターたちにお会いしたくて日本に来た。当時から日本の方と協業したいという願いがあった。2014年に宮本さんにお会いできると聞いて飛びついた」と説明した。
初めてアニメとして動くマリオを見て、宮本氏は「大きなスクリーンでマリオが登場するってどうなるんだろうと心配をしていた。40年前、8ビットで描いていたマリオがNINTENDO64で3Dになって進化したけど、どこか人形のような感じだった。それが今回アニメでやっと人間になったぞ!と感じている」と、その完成度を称えた。
日本語吹替版でマリオ役を務めた宮野真守、ルイージ役の畠中祐の動画コメントも上映。宮本氏は「せっかくアメリカと日本が一緒に作るので、最初から脚本は日本語版を同時に作っている。だから会話がすごく自然。英語版と日本語版、両方観てもらえると嬉しい」と推奨した。
なお、レッドカーペットと舞台挨拶はTOHOシネマズなんば、二条、赤池、ららぽーと福岡に生中継。本会場の六本木を含む5館では、同作で装飾する「スーパーマリオシアター」を28日から5月7日まで展開する。