人力車を引っ張る現役俥夫による音楽グループ、東京力車が14日、東京・港区のミキサーズラボで、7月19日に発売するニューシングル「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」(テイチクエンタテインメント)の公開レコーディングを実施した。同じレコード会社の先輩歌手、川中美幸がコーラスで参加し大先輩、三波春夫さんの命日に、国民的大ヒット曲「世界の国からこんにちは」の思いを受け継ぎながら、元気いっぱいレコーディングにのぞんだ。
「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」は、三波さんの楽曲を次の世代へと歌い継ぐべく、Jポップ、アイドル、アニソンなど幅広いジャンルのアーティストへの楽曲提供などで知られる前山田健一(ヒャダイン)によるアレンジで、東京力車が歌う “新歌謡ポップス” 三部作のラストを飾る作品。21年発売の第一弾「ニビイロトーキョー~チャンチキおけさ~」、22年発売の第二弾「Sole!~おまんた囃子~」に続く、第三弾となる今作は、1970年に大阪で開催された万国博覧会のテーマソング「世界の国からこんにちは」。
今作について東京力車のリーダー、石橋拓也は「『世界の国からこんにちは』は、大阪万博のテーマソングとして歌われていた楽曲です。昔も争いごと、嫉妬、憎しみはありましたが、いまはSNSやインターネットが普及し、また昔とは違った悲しいニュース、暗いニュースがたくさん流れています。そんな中で、今こそ、みんなが手を取りあって優しい世界、幸せな世界を作っていきたいという願いを、今風にアレンジしていただき、東京力車が届けていきたい。そんな願いが込められた楽曲となっています」とPR。
今年デビュー46年目の川中は「テイチク愛は誰にも負けない。100%以上の愛があります」と話し、三波さんにお世話になったエピソードを振り返りながら「先生の歌がバトンタッチされ、また新しい命が吹き込まれることが、三波先生の後輩として、また、東京力車の先輩として、本当に嬉しいです」と喜び、2025年に開催予定の大阪・関西万博に向けて「そのころまで、良いかたちで売りましょう」と東京力車にエールを送った。