演歌歌手・松尾雄史(日本クラウン)が10日、東京・板橋区立文化会館大ホールでデビュー10周年記念コンサートを開催。2012年6月のデビュー曲「くちなし慕情」から、昨年12月にリリースした最新曲「寒すずめ」まで全22曲を披露した。
これまでの活動を振り返った松尾は、「あっという間でしたね。デビューしたころは、まさか10周年の日を迎えられるとは思ってもいませんでした」と感慨深げ。「20代のころは歌っている年数を意識したことはほとんどなくて、ただ好きな歌を淡々と歌ってきたという感じでしたが、30代に入ってからは急にプロ意識に目覚め、一年一年を大切に歌っていかなければという気持ちにさせられました」と自身の意識の変化を明かした。
この日のステージでは、3カ月特訓してきたという三線(さんしん)も初披露。「涙そうそう」を歌唱すると、わずか3カ月の三線初心者とは思えない演奏ぶりに客席から絶賛の拍手が送られた。
今年6月から11年目に突入するが、「昨年芸道60周年を迎えられた北島三郎御大は僕が尊敬している大先輩。僕なんか足下にも及びませんが、次は15年を目指し、その先も20年、30年…と歌い続けていきたいですね。いまは演歌のヒット曲がなかなか出にくい時代ですが、一歩一歩頑張りながら大ヒット曲を出したい」と張り切っていた。なお、この日のコンサートの模様は6月7日にDVD化される予定。