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『シン・ウルトラマン』完成で樋口監督ら会見

【FREE】『シン・ウルトラマン』完成で樋口監督ら会見

2022年05月10日
『シン・ウルトラマン』記者会見開催 『シン・ウルトラマン』記者会見開催

 東宝配給『シン・ウルトラマン』(製作:円谷プロダクション、東宝、カラー)の完成報告会見が2日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われ、樋口真嗣監督、出演の斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊が出席した。

 庵野秀明企画・脚本、樋口監督により、「ウルトラマン」の原点に立ち還りながら、誰も見たことのない〝ウルトラマン〟が初めて降着した世界を描く。ついに完成し、上映時間は1時間53分と発表された。当初は昨年初夏の公開が予定されていたが、新型コロナによる制作スケジュールの変更により、約1年を経ての公開となった。撮影は約3年も前だが、斎藤は「必要な時間がかかって今完成した。撮影だけでなく、ポスプロ、仕上げの偉大さを痛感している」と作品の出来栄えに大いに納得の様子。樋口監督も「こんなに恵まれた状態で出来た映画はない。普通はもうちょっと公開までに慌てて作るケースが多い。コロナという大変な事態もあったが、色々な局面で粘り強く作ることができた」と、完成に向けてじっくりと作業を進められた充実感を滲ませた。

 庵野による脚本については、その活字の多さに「僕ごときに理解できることじゃない」(斎藤)、「想像が追い付かない」(長澤)、「面白さと情報量の多さに圧倒された」(西島)と、出演した3人ともが戸惑ったことを明かし、2時間弱の尺に膨大な情報量が詰め込まれている様子を窺わせた。ただ、公開までは内容はトップシークレット。俳優陣はこの会見の直前に作品を鑑賞しており、ネタバレは避けつつ、斎藤は「自分がスクリーンにもらった映画の夢を、全身全霊で浴びた」と鑑賞後の感情を表現。長澤は「(自身の役が所属する)禍特対一人一人の感情がイキイキと描かれ、それがウルトラマンと寄り添い合っていて、人間ドラマとしても感動した」と、ウルトラマンと人間の関係性も見どころとしてアピール。西島は「自分が子供の頃見たウルトラマンを作っていた方たちの高い志を継承して、そして今の『シン・ウルトラマン』という物凄いものが出来上がった。子供の頃に見ていた人たちは大興奮すること間違いなし。今の子供の人生の記憶の中にも深く刻まれる作品になった」と、全世代に同作をオススメした。映画の公開は5月13日(金)。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。