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日本国際映画著作権協会、世界知財の日でイベ

【FREE】日本国際映画著作権協会、世界知財の日でイベ

2022年04月28日
左より、JIMCA村上、米国大使館グリーン、WIPO澤井、ディズニー目黒の各氏 左より、JIMCA村上、米国大使館グリーン、WIPO澤井、ディズニー目黒の各氏

 日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA)は26日、世界知的財産の日(4月26日)を記念した上映会をTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。ディズニーの協力により『ウエスト・サイド・ストーリー』を上映した。

 4月26日は、国連の知財専門機関「WIPO」を設立する条約が発効した日に由来して「世界知的財産の日」に指定され、毎年様々な記念行事が世界で行われている。MPAでも2012年から記念上映会を開催し、知財・著作権が日常生活で果たす役割について考える機会としている。

 今年は、知財や映像を学ぶ学生が参加する中で、後援する米国大使館からレイモンド・グリーン首席公使、WIPO日本事務所長の澤井智毅、協力するディズニーの目黒敦の各氏が上映会前に挨拶(コメントは左記)。また、MPAのチャーリー・リブキン会長がビデオメッセージを寄せた。

レイモンド・グリーン駐日米国大使館首席公使 世界知的財産の日は、毎年世界中の人々と一緒に、知財が私たちの生活をより豊かにしてくれるために貢献していることを考えるユニークな機会を提供してくれる。映画制作の各段階で、保護された著作権や特許、商標は雇用を生み出し、中小企業に一連の経済機会を提供することで、ポジティブで強力な波及効果をもたらす。米国と日本は知的財産権の推進と保護に協力してきた。なぜなら私たちはイノベーションと創造性の価値を認識しており、そういったものが経済や人々の自己充足にとって重要だということを認識しているからだ。

澤井智毅世界知的所有権機関(WIPO)日本事務所長 WIPOでは、4月26日を世界知的財産の日と定め、知財制度の重要性や役割を皆様と学び合う機会にしている。この日は、米国では大統領がこれまで4年間連続で知財についての宣言を発している重要な日。人生100年時代というが、100年前といえば世界で初めてサウンドトラック技術が使われた『蒸気船ウィリー』が1928年に公開された。その後、映像・撮影・音声技術とともに大いに映画が発展した。そこには知財制度が貢献したのではないか。今日大きな変化を迎える中、より良い未来に向けて若者のイノベーティブで創造性に富んだ思考が必要となる。ぜひ皆さんのアイデアや創造性を世の中に発信し、他の方のコンテンツやアイデアをぜひ尊重してほしい。

目黒敦ウォルト・ディズニー・ジャパン バイスプレジデント&ゼネラルマネージャー スタジオ、フランチャイズ・マネージメント 本作(『ウエスト・サイド・ストーリー』)は、スティーブン・スピルバーグ監督が1番好きなミュージカルを映画化したもの。職人の魂で作り上げた最高の職人芸。そうした最高の作品には必ず価値があり、我々はそれに対して賛辞の対価を払うことで映画産業は発展してきた。今日の世界知的所有権の日に、本作の上映が、コンテンツ1本の製作にどれだけの人の才能と時間が費やされているのかを改めて考えて頂ければと思う。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。