スクリーン上映こだわる大阪アジアンの本懐
2022年03月12日
アジア映画の最新動向をいち早く日本に紹介する「第17回大阪アジアン映画祭」が10日(木)開幕。コロナ禍以来3回目を数える大阪アジアンはスクリーン上映にこだわり、今年は過去最多76作品を上映する。スクリーン上映にこだわってきたその想いと3回を通した変化について、現地で暉峻創三プログラミング・ディレクターに話を聞いた。
「2020年3月、コロナ時代に開かれる映画祭として大阪アジアンは先陣を切ることになりました。客足は減り、海外ゲストの渡航キャンセルや、払い戻しの対応にとても忙しかった。その後、2021年と今年は、過去作品を配信するオンライン座を用意しましたが、本筋のプログラムではスクリーン上映を続けてきました。今年になって、応募本数が圧倒的に増えました。ちょっとばかり増えたというレベルではなく、2割、3割ほども。映画作家の立場からすれば、海賊版が出回るリスクなどオンライン配信は怖いという声も聞こえてきます。あくまで私が立てた仮説ですが、応募本数の増加は、大阪アジアンがスクリーン上映にこだわってきた結果の表れだと考えています。……