演歌歌手・工藤あやのが25日、東京・六本木クラップスで、約2年ぶり、通算7枚目となるニューシングル「白糸恋情話」(1月26日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ)の発売記念ライブを開催した。
当初は有観客と配信のハイブリッド形式で実施予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、急遽配信のみに切り替えて実施。新曲はもちろん、「さくらんぼ 恋しんぼ」「恋ごよみ」といった代表曲や、津吹みゆ・羽山みずきと結成した女性演歌歌手ユニット・みちのく娘!の楽曲「みちのく恋の花」など全10曲を披露した。
表題曲は、石川県金沢市を舞台にした悲恋演歌。同市出身の小説家・泉鏡花が1894年に発表した小説「義血侠血」を題材とした初の本格演歌作品で、作詞を原文彦、作曲を恩師・弦哲也が手がけた。
ライブでは、弦氏からの激励VTRがサプライズ上映され、思わず涙ぐむ場面も。「プロモーションビデオの撮影の時も泣いてしまいまして、クリーニングから返ってきたばかりの着物を濡らしてしまいました。お給料から引いて下さい」と泣き笑いの表情で話した。
このほか石川県の「いしかわ観光特使」に就任することが決定。コロナ禍でなかなか新曲が出せない時期が続いたが、「今年は義理や人情を大切にし、いろいろなコンサートや舞台を見て成長していきたい。そしていつかは“紅”と“白”の舞台に立ちたいです」と意気込みを語った。