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『春原さん~』マルセイユでグランプリ等3冠

【FREE】『春原さん~』マルセイユでグランプリ等3冠

2021年07月27日
 イハフィルムズ配給『春原さんのうた』が第32回マルセイユ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門で、日本映画史上初のグランプリを受賞した。さらに今年新設された俳優賞(荒木知佳)、観客賞も獲得し、3冠に輝いた。同映画祭は、7月19~25日に開催され、監督の杉田協士と、荒木が参加。コンペティション部門の審査委員長を務めたのは、ラヴ・ディアス。ワールドプレミア上映を含む計3回の上映は、毎回満席の盛況ぶりで、上映後のQ&Aは夜遅い時間にもかかわらず、ほとんどの観客が最後まで残り、2人の話に耳を傾けた。受賞を杉田監督は、「マルセイユ国際映画祭が見つけてくれたこの映画が、ここからまた広がっていくことを、たくさんの人たちと出会っていくことを願っています」と喜んだ。

 映画『春原さんのうた』は、短歌を原作に映画化。美術館の仕事を辞めてカフェでアルバイトを始めた沙知は、常連客から勧められたアパートの部屋に引っ越した。そこでの新しい生活を始めた沙知だったが、心にはもう会うことの叶わないパートナーの姿が残っている――。製作はGenuine Light Pictures。2022年新春、ポレポレ東中野他全国公開。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。