犬鳴村から1年、東映『樹海村』紀伊Pに聞く
2021年01月29日
東映配給のホラー映画『樹海村』が2月5日(金)から全国公開(1月30、31日先行上映)される。コロナ禍により映画の撮影が難しい期間を経ながら、『犬鳴村』の公開からわずか1年のスピード公開を実現。その製作経緯を紀伊宗之プロデューサー(東映 企画調整部 次長)に聞いた。
――まず20年2月に公開した前作『犬鳴村』を振り返ってもらえますか。興収14億円のサプライズヒットになりました。
紀伊 公開前は「大丈夫なの?」と言われていました。あるデータ分析会社の予測によると、初週の土日2日間の成績は8千万円ぐらいでした。それなら、最終は4億円ぐらいかなと。でも、初日の午後から「あれ、(お客さん)来てるぞ」みたいな感じでした(笑)。PRは若いお客さんに向けていたので、大人が見ているメディアには盛り上がりが伝わりにくかったのだと思います。正直、僕もヒットするまでは実感はなかったですが、狙い通り若い人が来てくれました。実在している場所が舞台というのが刺激的だったのだと思います。……