ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント発売『TENET テネット』のリリースを記念したトークイベントが16日、スペースFS汐留で行われ、俳優の森崎ウィンと、映画評論家の松崎健夫氏が登壇した。
時間の逆行を描くかつてない映像表現が話題となった同作。森崎が「迷路の中に放り込まれたような状態。難しかったが目が離せない」と感想を話すと、松崎氏は「映画は、時間を描ける芸術だと言われる。なので時間を描くことは映画の特徴にかなっているが、とは言え、こんな時間の解釈があるとは。まだまだ(映画で)やれることはあるんだと思った」と斬新な作品性を高く評価した。
同作の出演者は、実際に逆行しながら演技をしており、同じハリウッドの現場を経験している森崎にとっても「考えられない。逆に動くという非日常的な動きをやりながら、そこに芝居と感情を乗せてとなると、想像できないような技術が行われている」と衝撃だった様子。松崎氏は、逆行の演技に加え、逆再生や、カメラを改造して逆に回して撮影するといった技術をミックスして驚異の映像が出来上がっていることなどを解説した。
イベント後半には、森崎も壇上で逆行の演技に挑戦。即興ということもあり、笑いの起きる絵になるかと思いきや、マスコミも驚く完全再現を披露してみせ、「いつでも準備はできている。スタジオで会うのを楽しみにしている」とカメラの向こうのクリストファー・ノーラン監督に英語で熱烈アピールした。
16日からダウンロード先行販売開始。1月8日(金)にデジタルレンタル配信開始、ブルーレイ&DVD発売。なお、21日(月)の午前4時から、世界中のファンから募集した質問にノーラン監督が答えるライブ配信が実施されることが決まった。