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ネトフリアニメ配信作品発表会、16本を紹介

【FREE】ネトフリアニメ配信作品発表会、16本を紹介

2020年10月28日
ネットフリックス アニメラインナップ ネットフリックス アニメラインナップ

 ネットフリックスは27日、東京のEXシアター六本木で「アニメラインナップ発表会2020」を開催。主に2021年に配信開始する作品や制作が決まった計16タイトルを紹介した(表参照)。

 この日揃った作品は、90年代に一世を風靡したコミックを原作とする「スプリガン」をはじめ、初情報解禁となる「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」、「天空侵犯」、「リラックマと遊園地」、「極主夫道」、ゴジラの完全新作「ゴジラS.P〈シンギュラポイント〉」、ジョジョの奇妙な冒険に登場する岸辺露伴が主人公のOVA「岸辺露伴は動かない」、ハリウッド映画でもおなじみの「バイオハザード」、「パシフィック・リム」、「トランスフォーマー」のアニメ、すでにネトフリで大人気のシリーズ続編「B:The Beginning Succession」、「範馬刃牙」、フィリピン発「異界探偵トレセ」、オリジナルの新作「エデン」、「ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン」、「Yasuke‐ヤスケ‐」。ほとんどを国内の有力なアニメ制作スタジオが手掛けており、昨今のネトフリの勢いを象徴する強力な作品群となった。このうち、「ゴジラ」と「岸辺露伴」以外はネトフリオリジナル作品となる。

 イベント冒頭には、アニメチーフプロデューサーの櫻井大樹氏が登壇。2016年に初のオリジナルアニメ『BLAME!』を配信し、翌17年には1人でアニメクリエイティブチームをスタートさせた黎明期を振り返りつつ、現在ではアニメに携わるスタッフが11人まで拡大し、アニメ制作会社9社と包括的業務提携を締結、6名の著名なクリエイターとパートナーシップを結ぶなど、アニメ事業が順調に拡大している状況を説明した。

 ラインナップの充実に伴い、全世界でもアニメを視聴するユーザーは拡大しており、ネトフリでこの1年間にアニメを再生した世帯数は1億以上、前年対比で50%増となった。特にアジアでは台湾とタイ、ヨーロッパではフランスとイタリア、南米ではペルーとチリで日本のアニメが人気を博しているという。作品別では、「七つの大罪」が70の国と地域でトップ10入り、「バキ」も50の国と地域でトップ10入りを果たした。また、先ごろ有料会員数500万世帯を突破した日本でも、2世帯に1世帯が1か月間に5時間以上アニメを視聴しているとし、櫻井氏は「コアファンだけでなく、日本の全会員において、アニメの視聴が定着してきたことを証明しているのではないか」と実績をアピールした。

 ラインナップ発表後には、櫻井氏に加え、「テルマエ・ロマエ」作者のヤマザキマリ、デイヴィッドプロダクションの田中修一郎プロデューサー、司会として中井圭(映画解説者)の各氏が登壇。田中氏が「(制作にあたり)ネットフリックスは色々な方が出てくるが、どこを切ってもプロなので、相談に乗ってもらいやすい。ものすごくネットワークも広いので、めっちゃセレンディピティ(予想外の発見)が生まれる」と話すなど、共同で作品作りを行う魅力などを語り合った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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