【FREE】ヴァルダ特集、ミニシアターパークイベ満席
2020年08月06日
ザジフィルムズ配給の特集上映「アニエス・ヴァルダ傑作セレクション」が岩波ホールで7日(金)まで上映中。7月23日(木・祝)、2日(日)には、ザジフィルムズも名を連ねる独立系配給会社による「Help The 映画配給会社プロジェクト」と、俳優による「ミニシアターパーク」の初のコラボ企画、オンライントークイベントが開催された。
このイベントでは、岩波ホールでの特集で14年ぶりに劇場公開する『落穂拾い』をはじめとしたヴァルダ監督作品の話から、ヴァルダの生き方について、また劇場から参加した支配人の岩波律子氏とのクロストークではコロナ禍の映画館の在り方などにも話が及んだ。
7月23日には、小泉今日子、渡辺真起子、前日に急遽登壇が決まった安藤玉恵の3人がオンラインで登壇。小泉は「ヴァルダの視点が少女の好奇心のまま人々、社会を見つめているところは、こんな風に私も世の中を見つめられればいいな、参考にしたいなと思った」と憧れを語った。
2日には、ミニシアターパークを俳優陣に呼び掛けた井浦新と、これに賛同して活動をともにしている斎藤工がオンラインで登壇。2人は、『落穂拾い』から『ジャック・ドゥミの少年期』『アニエスによるヴァルダ』『顔たち、ところどころ』と、ヴァルダの監督作品の魅力を語った。さらに後半は岩波ホールについても。井浦は「20歳のころに映画館によく仲間と映画を見に行っていた。その中で強烈に覚えていることがある。それは岩波ホールで、仲間と映画をみた帰り道、 “知らない世界と出会った!” と感じ、その時から岩波ホールで上映される作品は、僕をちょっと大人にしてくれる、と思っている」と映画館への想いを語った。
岩波ホールでは、7日まで『ジャック・ドゥミの少年期』『落穂拾い』を上映中。なお、ミニシアターパークでは、コロナ禍の感染症対策による席数制限のため販売することができない席を、オンライントークイベントを開催し、バーチャルな観客に有料販売することで満席にする、という試みを行っている。今回のイベントでも、席数の約3分の2をオンライン参加券として販売し、2日には満席となった。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。