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全興連、映画館の空気の流れ可視化した映像公開

【FREE】全興連、映画館の空気の流れ可視化した映像公開

2020年08月01日
 全興連は、映画館での空気の流れを「可視化」した換気実証実験を実施。その映像をユーチューブで7月31日から公開開始した。

映像URL https://youtu.be/yAIoeIOAdKM

 映画興行では、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」で示されたガイドラインに基づき、業界独自のガイドラインを全興連が策定。各劇場の衛生管理、従業員の健康管理、客の体温・体調の確認など、業界が一体となって感染防止策に努めている。

 また、映画館・演劇場・演芸場・音楽堂・スポーツ施設等を含む興行場は、各自治体の定める基準に基づき設置されている換気設備により、換気されている。

 しかし、GEMパートナーズによる映画館に対するアンケート調査(15~19歳の男女3872人/6月13日実施)によると、63%が「映画館は3密に該当する」とし、映画館が危ないと感じる理由のトップに「換気が悪そう」(54%)が挙げられている。

 そこで、客の不安感を取り除き、「映画館は密閉空間ではない」ということを分かりやすく示すために、専門家の指導のもと、映画館内での空気の流れを「可視化」する実験を実施した。

 実験では、映画館内(客席数352席)にスモークを充満させ、スモークが完全に消えるまで何分かかるかを検証。噴射開始後、場内に充満したスモークは、スクリーン下の排気口から徐々に排出され、20分後にはほぼ全てのスモークが消え、新しい空気に入れ変わる結果となり、映画館内がしっかり換気されていることが証明された。

 この映像は、「映画館に行こう!2020」キャンペーンのホームページをはじめ、全国の映画館、各興行会社のホームページなどで公開される予定。

▽全興連 佐々木伸一会長のコメント=緊急事態宣言解除後、全国の映画館は厚生労働省・経済産業省の指導のもとに作成したガイドラインを遵守し、営業を再開しております。お客様に“興行場は、換気設備が整った安全で安心できる施設である”ことを広くお伝えできればと思い、この動画を作成いたしました。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。