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元アップリンク従業員らが浅井隆代表を提訴

【FREE】元アップリンク従業員らが浅井隆代表を提訴

2020年06月17日
アップリンク元従業らが浅井隆氏と会社を提訴 アップリンク元従業らが浅井隆氏と会社を提訴

 アップリンクの浅井隆代表にパワハラを受けたとして、同社の元従業員らが、浅井氏と会社に対し損害賠償を求めて東京地裁に16日提訴した。同日、元従業員らは弁護士とともに都内で記者会見を開き、訴訟の概要などを説明した。

 訴えを起こしたのは、いずれも20~30代の元従業員5名。そのうち4名は浅井氏と会社に対し各165万円、1名は会社に100万円の損害賠償を請求している。記者会見には、清水正誉、錦織可南子、浅野百衣、鄭優希の4氏が実名で出席し、提訴に至った理由を語った。訴えによると、元従業員らは日常的に浅井氏から叱責を受けたことで精神的な苦痛を受け、サービス残業を当然視した言動にも悩まされてきたという。清水氏は「何より苦しかったのは、浅井氏による叱責が日常だったこと。他のアルバイトスタッフの業務ミスや、SNSでアップリンクのネガティブな書きこみがあるたびに頻繁に呼び出され叱責され続けた。大勢のお客様がいるロビーでもお構いなしだった」とし、錦織氏は「正当な理由なく正社員から雇用契約を変更すると宣告され、条件を呑めないなら辞めてもらうしかないと追い込まれた。同僚に対して『殴るぞ』と暴言を吐いたり怒鳴っていたことも大きなストレスだった」、浅野氏は「終電で帰るのは日常で、それでも終わらない仕事は電車の中や家で行ったが、会社以外での仕事にお金を払ってもらうシステムはなかった。浅井氏による暴言は日常的で、次第に通勤の途中で体調が悪くなり、電車を降りることも何度もあった」、鄭氏は「浅井氏が威圧的な態度を振舞ってオフィスが静まり返ってしまう異様な雰囲気を感じることがよくあった。ほかのスタッフに対する浅井氏の態度を見ると心が苦しくなり、結局自分も傍観者になっているのではないかとということが耐えきれなかった」とそれぞれ主張した。

 馬奈木厳太郎弁護士は、叱責やサービス残業を当然視した言動のほかに、業務とは無関係に2時間拘束した例や、浅井氏が落としたゴミなどを従業員に拾わせるといったパワハラ例も挙げ、「多くのタイプのハラスメントが、今回の裁判の中では原告側の主張としては繰り広げられる」とし、「今回の提訴で問題にしているものは、1人2人に対するパワハラというレベルを超えた、会社全体の問題として考えなければいけないほど深刻なハラスメントだったと思われる。一過性のものでもなく、長期にわたって継続的に様々なタイプのハラスメントが繰り返されたのだろうと考えている」と述べた。

 なお、元従業員らはこの日より被害者の会「UPLINK Workes Voices Against Harassment」を立ち上げたことも発表した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。