【FREE】GEM、映画館再開後に必要な取組アンケート
2020年06月06日
GEM Partnersは、新型コロナウイルスの影響で営業を停止していた映画館が平常に戻った際の行動意欲・意識、営業再開後に必要だと思う取り組みなどについて、5月23日に調査を実施。その結果を発表した。
(1)「従業員のマスク着用」、および消毒関連の取り組みを重視 映画館の営業再開時の取り組みの必要度に関して、年間映画鑑賞本数1本以上の人を対象に、「絶対に必要」「必要」「どちらともいえない」「あまり必要ではない」「まったく必要ではない」の5段階で聞き取りを実施。
「絶対に必要」と「必要」を足した値で最も高かったのは、「従業員のマスク着用」(86%)だった。次いで「アルコール消毒液の設置」「座席の消毒」(ともに84%)などの消毒に関する項目が続く。そのほかでは、「従業員の検温」(82%)、「扉や券売機の消毒」(81%)、「来場者へのマスク着用のルール化」(80%)や、「前後左右の座席を空ける」(79%)、「鑑賞人数の制限」(78%)、「館内の換気状況の告知」(75%)なども高い値となった。
(2)安全対策が施されれば、鑑賞意向は13ポイント上昇 観たい新作があった場合の鑑賞意向を、安全対策の実施前と実施後((1)で必要だと回答した安全対策が実施された場合)に分けて年間映画鑑賞本数1本以上の人を対象に聴取。「すごく行きたい」「機会があれば行きたい」「行きたいとも思うが、ためらいがあり行きたくない気持ちの方が強い」「普段は行っているが、今は行きたくない」「普段から行かないし、今も行きたくない」の5段階で評価した。
「すごく行きたい」「機会があれば行きたい」の合計値に注視すると、安全対策実施前は約28%だったが、実施後は約41%となり、13ポイント上昇した。
(3)安全対策の“ルール作り”とともに“周知”にも期待 映画館の営業再開にあたり、映画館に期待することを、自由回答で年間映画鑑賞本数1本以上者を対象に聴取。様々な意見があるなか、大きく分類すると「安全対策のルール作り」や「安全対策の周知」に関するコメントが多かった。そのほか、「公開作品のリクエスト」なども挙がっている。
この調査は、「新型コロナウイルスの影響トラッキングレポート 第3回」から抜粋。全国に住む15~69歳の男女(年間0本鑑賞者も含む)を対象に、インターネットでアンケートした。実施日は2020年5月23日から25日。回収サンプルは、スクリーニング調査が4000、本調査が500。人口構成比(人口統計)、映画鑑賞本数で重みづけを行った。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。