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シネマイーラ、存続危機でクラウドFスタート

【FREE】シネマイーラ、存続危機でクラウドFスタート

2020年04月18日
 静岡県の浜松市民映画館「シネマイーラ」は、新型コロナウイルス禍により存続の危機に直面している。17日、応援を呼び掛けるべく、キャンプファイヤーでクラウドファンディングをスタートさせた。目標額5百万円。当面の家賃、光熱費、映画料、人件費の支払いに充てる。リターンでは、親交のある片渕須直監督と、妻・浦谷千恵さんがイラストを提供。5千円から30万円のコースを用意し、オリジナルイラスト入りポストカードや、Tシャツ、トートバッグなどが付いてくる。

 館主・榎本雅之氏は、「東映時代の35年、シネマイーラを開館してからの10余年、私が務める映画館は年中無休で1日も休むことなく上映を続けてきました。そして、このコロナ禍でお客様が激減している状況でも、毎日頑張って上映を続けています。シネマイーラのスクリーンには、今も映画が映し出されています。しかし、今はお客様に『映画を観に来てください』と言えないのです。こんなに悲しくて、虚しくて、悔しいことはありません。今は、1日も早く新型コロナウイルスが終息してくれることを願いつつ、何としてでもその日まで持ち堪えなければならないという思いでいっぱいです。スクリーンを通じて、また大勢のお客様と感動を分かち合いたい。その一心で、今を生き抜くことを模索する毎日です。ただ、私には財力がありません。そして、私には映画をお届けすることでしか恩返しをする術がありません。一人の映画バカに過ぎない私ですが、どうかみんなの市民映画館『シネマイーラ』を存続させるために、皆様の厚いご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。」とコメントを寄せている。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。