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2020年ドラえもんは春夏2本、3DCG続編製作

【FREE】2020年ドラえもんは春夏2本、3DCG続編製作

2019年12月13日
『STAND BY ME ドラえもん2』製作発表、脚本・監督の山崎貴(左)、監督の八木竜一 『STAND BY ME ドラえもん2』製作発表、脚本・監督の山崎貴(左)、監督の八木竜一

 東宝配給の3DCGアニメ『STAND BY ME ドラえもん2』が2020年8月7日(金)より公開される。来年2020年は「ドラえもん」連載開始から50周年のアニバーサリーイヤー。2020年は、春・3月6日公開『映画ドラえもん のび太の新恐竜』をあわせた、2作品を発表する。12日・東宝本社ではラインナップ発表会見(別頁参照)を行い、その場に同作脚本・監督の山崎貴、監督の八木竜一が登壇し、意気込みを語った。

 原作者、藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品として、2014年に映画ドラえもん史上初の3DCGアニメとして公開した『STAND BY ME ドラえもん』は、ドラえもんの世界観にそのまま入り込んだかのような圧倒的な映像と、大人も泣ける感涙のストーリーが話題となり、老若男女全世代に受け入れられ、興収83・8億円を記録。世界中でも公開され、全世界興収が100億円を突破した。ついに続編が製作される。

 続編の脚本は、山崎が前作で描きたくても実現できなかった、原作の中でも名作として知られる「おばあちゃんのおもいで」(原作4巻)をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築した、全世代に響く感動的なストーリー。さらに、しずかちゃんとのび太の結婚をめぐるラブストーリーが描かれた前作に続く物語でもある。現在鋭意製作中の八木竜一は、前作からのスケールアップを約束。前作では出せなかったひみつ道具や描けなかった場所などを、3DCGの力でさらに世界を拡げて届けたい、と強い自信を覗かせている。

 ラインナップ発表会見で市川南常務取締役は、「近年の春のドラえもんは、ファミリー中心に50億円をあげているが、最近は大人が増えており、大学生カップルがデートで来ているのには驚いた。来年は春と夏、両方のドラえもんを大ヒットさせられる」とコメントした。

 記者席からは、3DCGの手法に関する質問もあがった。

 山崎貴は、「ベースとなった『おばあちゃんのおもいで』は名作であり、グッとくる作品になると思う。楽しみにしてほしい」と期待を煽り、「日本は2Dアニメの国だが、日本のコンテンツが海外に出ていく時には3DCGが一番の武器になると思う。前作は中国で100億円近い興収をあげた。アニメでは2Dの世界で勝負をかけるのではなく、3DCGでやっていきたい」と意欲を燃やす。八木竜一は「3DCGは立体的なので、ひみつ道具の表現が面白くなるし、引き出しから出る場面だけでもリアリティが増す。前作では出せなかったひみつ道具が、技術の進歩により出せるようになった。今回はスモールライトを出して、面白い世界を描ける」とアイデアが尽きぬ様子で話した。

 製作はシンエイ動画、藤子プロ、小学館、テレビ朝日、ADKエモーションズ、小学館集英社プロダクション、東宝、電通、阿部秀司事務所、白組、ROBOT他。制作はシンエイ動画、白組、ROBOT。制作協力は藤子プロ、阿部秀司事務所。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。