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フィルメックス開幕、香港シュウ氏不参加に

【FREE】フィルメックス開幕、香港シュウ氏不参加に

2019年11月26日
 第20回東京フィルメックスが23日(土・祝)に開幕。有楽町の朝日ホールで開催した開会式には、同映画祭を立ち上げ、今夏に第37回川喜多賞を受賞した、市山尚三ディレクターが登壇し、「多大なご支援を皆さんにいただいた。とくに新しいスポンサーであるシマフィルム様には、心から感謝申し上げたい」と謝辞を述べた。また、同映画祭が、日本映画ペンクラブ賞を受賞したことについても触れた。第20回という区切りの年に、映画文化の振興と、映画を通じた国際交流に尽力してきたことが評価された。

 続いて、コンペティション部門の審査員を紹介。今年の特別招待作品『ある女優の不在』の主演女優ベーナズ・ジャファリ(イラン)、昨年のコンペ部門最優秀作品賞受賞『アイカ』主演女優のサマル・イェスリャーモワ(カザフスタン)、写真家の操上和美(日本)、映画監督の深田晃司(日本)の4氏が登壇。また、審査委員長を務める予定であった映画監督のシュウ・ケイ(香港)は、最近の香港事情で急遽来日ができなくなり、代わりに映画批評家で映画祭プログラマーのトニー・レインズ氏(イギリス)が参加。「本当に急であったが、一昨日引き受けていただいた」と市山Dが話すと、レインズ氏は「フィルメックスを助けたい。市山さんのお願いであれば喜んで、ということで参りました」と笑顔で応えた。

 レインズ氏は、「審査員全員、ここにこうしていられることを本当に名誉に思う。市山さんにとっても、フィルメックスにとっても激動の年だったと思うが、そうしたチャレンジを受け止めて、乗り越えてこられた。今年のコンペはとても力強い作品が揃っているので、私たち審査員にとっても非常に難しい審査になるのではないかと思う」とコメントした。

 第20回東京フィルメックスは12月1日まで開催。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。