ファインＦ『～ムッソリーニ』公開直前イベ

　ファインフィルムズ配給『帰ってきたムッソリーニ』（９月20日公開）の公開直前試写会イベントが11日、映画の後援であるイタリア文化会館で開催された。

　ＧＷに行われたイタリア映画祭（有楽町朝日ホール）では満席完売となるなど、早くから注目されていたこともあり、イタリア映画ファン、歴史ファン、ミリタリーファン、本国のイタリア人など２００人近い招待客が詰めかけた。上映後には、イタリア史の専門家である東京外国語大学 小田原琳氏をむかえ、ムッソリーニやイタリアについて、映画をより理解できる解説を加えたトークイベントを開催し、試写後には、「コメディ要素多くて笑えるし、最後はイタリア映画らしい終わり方で色々考えさせる」、「チクリと風刺が入り 喜劇風が逆に怖さ倍増」、「本作を通して、改めて自分の無知に気付く」など多くの感想がネットに投稿された。

　また、「蘇ったムッソリーニのチャーミングなキャラクターと力強い演説は、人々の胸に巣食う不満を炙り出す劇薬だ。爆笑はいつしか不安と恐怖になり替わる」という安田洋祐氏（大阪大学大学院経済学研究科 准教授）をはじめ、マライ・メントライン（通訳・翻訳・エッセイスト）、東城咲耶子（声優）、青井邦夫（ムービーウェポン・アナリスト）の各氏ら著名人がコメントを寄せている。

　上映劇場は、９月20日（金）より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ＵＳシネマ千葉ニュータウン、21日（土）より、キネマ旬報シアター、あつぎのえいがかんｋｉｋｉほか全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。