杉良太郎、痛ましい事故相次ぐ中、免許返納

　今年芸能活動55年、福祉活動60年を迎えた歌手・俳優の杉良太郎が７日、東京・品川区の鮫洲運転免許試験場を訪れ、自身の運転免許証を返納、運転経歴証明書を申請し、受け取った。

　高齢ドライバーによる痛ましい交通事故が相次いで発生している中、今年75歳を迎える杉は、自ら運転免許証を返納することで、世の高齢運転者が自主返納について考えるきっかけになればとの思いで今回、自身の運転免許証を自主返納した。

　杉が運転免許証を取得したのは「はっきりは覚えていないけど25歳くらいの時。50年くらい前」。現在は運転手がいるため都内では運転しないが、家がある青森では買い物に出かける時など運転していたという。

　自主返納のきっかけは70歳の時。運転免許証の再交付の際、受講した講習の中で、危険を察知した時の自身の目や腕の反応が「以前とはちょっと違う」と感じ「70からの３～４年というのは体調にだいぶ変化が出る。次は返納しよう」と自ら判断した。

　運転免許証を自主的に返納する際に申請して受け取ることができる運転経歴証明書は、運転免許証と同じサイズで、公的な身分証明書として利用できる他、バスやタクシーの運賃割引、宅配サービスの割引等の特典がある。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。