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オフィスC予告編大賞『~コザ』映画化決定

【FREE】オフィスC予告編大賞『~コザ』映画化決定

2019年04月09日
 オフィスクレッシェンドが、新たな才能の発掘を目的として開催する「第3回 未完成映画予告編大賞」のグランプリは、29歳の映像クリエイター・平一紘氏の『ミラクルシティ コザ』が受賞した。平氏は、オフィスクレッシェンドが全面サポートし、制作費3千万円(相当)をかけて映画を完成させ、監督デビューを果たす。

 未完成映画予告編大賞は、同社が2016年から開始。「3分以内の予告編」を募集し、グランプリを受賞した予告編作品については、長編の本編を完成させるプロジェクト。今回は全218作品の応募があり、17作品が最終選考に駒を進めた。最終の審査では、堤幸彦、大根仁、平川雄一朗、小原信治の同社所属クリエイターに加え、岡田惠和(脚本家)、井上伸一郎(KADOKAWA代表取締役 副社長執行役員)、植田博樹(TBSテレビ ドラマ制作部プロデューサー)、川村元気(映画プロデューサー・小説家)、伊藤さとり(映画パーソナリティー)の各氏らが審査を担った。

 グランプリ受賞の『ミラクルシティ コザ』は、平氏の地元・沖縄市のコザを舞台に、ロックをテーマに過去と未来が交錯するタイムスリップコメディ。事務局リーダーの神康幸氏は「日本返還前の沖縄という複雑なテーマを主題にした社会性、全編にわたって繰り広げられる往年のロック。躍動感溢れるミュージカルシーンと突き抜けた企画の爆発力がグランプリ獲得の決め手となったかもしれません。平一紘監督とともに知恵を絞って、とんでもない名作を誕生させるべく汗をかきたいと思っています」とコメントしている。平氏には賞金100万円が贈られる。

 なお、第1回のグランプリ受賞作『高崎グラフィティ。』(エレファントハウス配給)は、昨年8月25日より劇場公開された。第2回の『猿楽町で会いましょう』は、児山隆監督指揮のもと、間もなくクランクインを迎える。さらに、次回(第4回)の開催も予定している。

 第3回のその他の受賞は次の通り。

▼堤幸彦賞=『実りゆく長野』(八木順一朗)、『ミラクルシティ コザ』(平一紘)▼大根仁賞=『北新宿の虫かご』(橘潤樹)▼平川雄一朗賞=『親不知、石ころの詩』(渡邊世紀)▼小原信治賞=『那須野が原の花火』(大金康平)▼MI‐CAN男優賞=『実りゆく長野』竹内一希(お笑いコンビ・まんじゅう大帝国)▼MI‐CAN女優賞=『親不知、石ころの詩』和泉妃夏 ▼審査員特別賞=『その閃光が初めに光ったのは、福岡。』(高村剛志)、『東京ピルグリム』(藤原康二郎)、『ながと』(石田清志郎)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。