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パルコ『ブラック~』町山智浩氏徹底解説

【FREE】パルコ『ブラック~』町山智浩氏徹底解説

2019年02月23日
町山氏が『ブラック・クランズマン』を解説 町山氏が『ブラック・クランズマン』を解説

 パルコ配給『ブラック・クランズマン』(3月22日公開)のジャパンプレミア試写会が21日、シネクイントで行われ、映画評論家の町山智浩氏が登壇し、作品を徹底解説した。

 1979年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体「KKK」に潜入捜査するというノンフィクション小説を、スパイク・リー監督が映画化した同作。町山氏は、「コメディみたいに演出したり、ドキュメンタリーのように演出したり、自由自在な編集をしてそれぞれのシーンを自由奔放に描いた。でも最後はリアルな映像をぶつけていて、これはルールがない映画だと思った」とリー監督の手法に唸り、「KKKの指導者だったデビッド・デュークがトランプ(大統領)を支持していることは事実。KKKに支持された人が今のアメリカの大統領になっている。それが一番恐ろしい」と、この映画が製作された背景にはトランプ大統領が政権を握る社会が関係していることも解説。アカデミー賞に6部門でノミネートされており、町山氏は「僕は監督賞をスパイク・リーにあげたい」とエールを贈った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。