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山本政志『ロビンソン~』DR版制作支援企画

【FREE】山本政志『ロビンソン~』DR版制作支援企画

2019年01月19日
 山本政志監督の劇場映画デビュー作『ロビンソンの庭』(87年公開)のデジタルリマスター版制作のクラウドファンディングがこのほどスタートした。

 太田久美子、町田町蔵(町田康)ら出演。幻想的な映像、大地の鼓動を感じさせる音楽、個性あふれる出演者と三位一体で描き切る衝撃作。漂流者たちの吹き溜まりのような外国人ハウスに住み日銭を稼ぐ日々を送っているクミ(太田)。ある日、廃墟に迷い込むと、奇妙な懐かしさを覚え、移り住む。昼は畑を耕し、夜は星を眺めるロビンソン・クルーソーばりの生活が始まったが――。現存するフィルムは、損傷や変色などで劣化しており、DVDは現在発売が中止。ネット上で、プレミア価格で販売されているのが現状。人々の記憶の中だけの“伝説の映画”にとどまらせず、HDデジタルリマスター版を制作することで、現代に蘇らせるべく、今回のクラウドファンディング企画が立ち上がった。

 山本監督は「映画は一人では作れない。集ってくれた大吟醸のスタッフ&キャストから大きな力を得て、生き生きとした人間達と美術と映像と音が大脳を直撃する映像詩『ロビンソンの庭』が誕生した」「幸福なことに、現在のデジタル技術で、上映当時の色彩をよみがえらせる事が可能だ。体感済みの方も未体感の方も、より多くの人に、再生し新たな命を吹き込まれた『ロビンソンの庭』と出会ってもらいたい。『ロビンソンの庭』は、確実に時代を越境する映画なのだから」(抜粋)とコメントを寄せている。

 クラウドファンディングの目標金額は75万円。4月23日23時59分までに集まった金額がファンディングされる。35ミリネガフィルムのスキャニング、映像修復、グレーディング等、HDリマスター版製作費150万円の半額を募っている。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。