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『あまのがわ』披露に題材のロボット開発者

【FREE】『あまのがわ』披露に題材のロボット開発者

2019年01月18日
 アークエンタテインメント配給『あまのがわ』の完成披露試写会が16日、千代田区の神楽座で開催され、監督の古新舜、出演の福地桃子、柳喬之、生田智子、水野久美が登壇した。

 同作は、心を失くした和太鼓演奏が大好きな少女・史織(福地)と身体の自由を失くした青年・星空(柳)の再生の物語。物語の鍵は“人と人をつなぐ”と各界から注目を浴びる実在のロボットOriHime(オリヒメ)。いつも史織と一緒に過ごしていたこのロボットには、ある秘密が隠されていた。

 舞台挨拶で福地は「一カ月くらい練習して真剣に間違えないように心がけた。最初の一週間、手にマメができたら『下手な人ができるマメだ』と言われて悔しかった。でも最後には上手な人ができるマメができた。上達ぶりが目に見えて嬉しく思った」と役作りを振り返った。監督は「新しいテクノロジーと大自然が大事。違ったものが助け合っていく。自分の心を磨けばそれが実現する。そんな思いを映画に込めた」と見どころをアピールした。

 また、当日はOriHimeの開発者、吉藤オリィがサプライズ登壇した。OriHimeは、AIロボットではなく、入院中で外出できない人や体に重い障がいを抱えて外出できない人のために開発された遠隔操作ロボット。吉藤は「ロボット=AIというイメージがあるが、これからの時代は相手が人間なのかロボットなのか分からなくなる。そういったテーマが本作に含まれている」と語った。2月9日より有楽町スバル座他全国順次公開される。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。