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SPE『パッドマン 5億人~』、シンポ開催

【FREE】SPE『パッドマン 5億人~』、シンポ開催

2018年11月28日
 SPE配給『パッドマン 5億人の女性を救った男』(12月7日公開)の上映会&シンポジウムが26日、東京・神宮前の国連大学で行われた。

 同作は、現代のインドで安全で安価な“生理用品”の普及に人生を捧げた男の感動の実話を映画化したもの。シンポジウムでは、ジェンダーや開発政策を専門とする大崎麻子氏(プラン・インターナショナル・ジャパン理事)が登壇し、生理についての不理解がいかに現代社会に影を落としているか、そして国際社会の一員として日本はどのように対処していくべきが語られた。その中で大崎氏は、作品について「主人公が行うイノベーションは、1番目に技術革新ですが、2番目にくるのが社会意識や固定観念のイノベーション、すなわちマインド・セットです。最初は愛する妻の健康のために生理用品を作る方法を技術力をもって発明しますが、それだけでは周囲の人々の理解が得られずみんなに逃げられてしまう。社会の意識や伝統をマインド・セットしないと問題解決に至らないわけです。猿神様に50ルピー払っても、健康に大切な物には払わない、そういう慣わしを乗り越える難しさが映画に描かれています」とコメントした。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。