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松竹M事業部他「小津4K」香川京子トーク

【FREE】松竹M事業部他「小津4K」香川京子トーク

2018年11月06日
 松竹メディア事業部=KADOKAWA配給、小津安二郎監督の4Kデジタル修復版特集上映「小津4K 巨匠が見つめた7つの家族」が、2日(金)から角川シネマ有楽町で始まった。これを記念し、『東京物語』に出演した香川京子によるトークショーが3日、同館で行われ、撮影当時の秘話などが語られた。

 香川は「いま考えると本当にありがたかった」と『東京物語』に参加できた感謝を述べ、「映画祭の審査員を務めた際に、賞をお渡しした若い外国の監督さんから “『東京物語』を観ました” と言われたり、イタリアの審査員の方から “映画の勉強をしている時に『東京物語』を観ました” と言われたり、本当に世界中の皆さんがお手本にしているんだと改めて感じましたね」と、世界的に支持される小津監督作品の影響力の大きさを語った。

 小津監督の演出については、「あまり細かい指示は出さなかったですけど、言葉については非常に大切にしていて、もう半音上げてとか下げてとか、方言ってそれだけで違うんですね。とても難しいものでした」と振り返った。小津監督以外にも、溝口健二監督や黒澤明監督、成瀬巳喜男監督、三船敏郎や長谷川一夫といった巨匠や名優に囲まれながら作品に出演し続けた香川は、「自分が出てこの作品を壊したらどうしようという、緊張感の連続でした。とにかく一生懸命ついていくのに必死でした」と語った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。