ファインフィルムズ配給『ヒトラーと戦った22日間』の特別試写会が4日、東京女子大学で開催され、製作国であるロシアの大使館ガルージン大使と、ホロコーストを生き延びた母親をもつイスラエル大使館のサヴィオン公使による挨拶が行われた。
ロシア大使は「近年、歴史の書き換えやナチスを称賛し過去の犯罪を美化する傾向がある。『ヒトラーと戦った22日間』は第二次世界大戦の記録、サバイバー(ホロコーストを生き延びた人)の記憶を若い世代に伝えるために、極めて重要な映画」と述べた。続きイスラエル公使は「映画は絶滅収容所の現実を映し出している。非人道的な環境にあっても人間であろうとし続けた人々の戦いと希望の物語。イスラエルの外交官としてもこのようなこと(ホロコースト)は二度と起こさせないと強くお伝えしたい」と結んだ。ロシアのガルージン大使と、イスラエルのサヴィオン公使が揃って登壇することは初めての試みで、挨拶後は2人によって固い握手がかわされた。
同作は、本国ロシアで公開されると『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次いで初登場2位となり、3週連続でベスト3に入るヒットとなった。日本では8日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかロードショー。