【FREE】『散り椿』披露で監督“80過ぎまでやりたい”
2018年08月29日
『散り椿』の木村大作監督
東宝配給『散り椿』の完成披露試写会舞台挨拶が27日、TOHOシネマズ日比谷で行われ、木村大作監督、出演の岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮が登壇した。
葉室麟の同名原作を、監督木村大作、脚本小泉堯史、主演岡田准一で映画化した時代劇。木村と岡田は『追憶』(監督:降旗康男)に続く再タッグとなる。来年80歳を迎える木村は、「80過ぎまで(映画制作を)やりたいと思っている。この作品を多くの人が見てくれたら次の企画が通りやすい。コケたら僕の一生は終わり(笑)。そういう意味でよろしくお願いしたい」と満員の客席に呼びかけた。
岡田は、主演だけでなく、久世浩氏とともに殺陣を担当した。木村監督から「映画の中の殺陣は100%岡田准一さんがつけた殺陣。次に他の俳優で時代劇をやる時も殺陣師として来てもらいたい」とオファーを受けると、「仕事が増えましたね…」と苦笑いしつつ、「大作さんは、多重カメラで1シーンを1発で撮る。ということは、その場の空気を撮りたいということ。それなら緊張感が出た方がいいかなと思い、当日(殺陣を)変えたりとか。けっこう痺れた」と撮影時の工夫を回想した。西島も「岡田くんは本当に斬れる人(笑)。重さが違うし、大作さんは引きでフィックス(固定)で撮るので、本当に斬り合わないと…。稽古やっている時に、何回か『今、斬られたな』ということがあった」と、岡田の殺陣の迫力を絶賛した。
また、木村はこの日からインスタグラムを開設することを発表。最初に投稿する写真として、客席をバックにして出演者たちを撮影した。岡田は「ぜひ大作グラムをフォローして頂いて」と観客にお願いしたあと、最後に「この作品を観て、木村大作さんの映画人生の愛、情熱を感じて頂けたたら嬉しい」と締めくくった。9月28日(金)公開。製作は『散り椿』製作委員会、製作プロダクションは東宝映画、ドラゴンフライ。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。