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ギャガ『グッバイ~』アンヌ演じた女優来日

【FREE】ギャガ『グッバイ~』アンヌ演じた女優来日

2018年05月25日
 ギャガ配給『グッバイ・ゴダール!』が7月13日より新宿ピカデリー他全国順次公開される。仏の映画監督ジャン=リュック・ゴダールの2番目の妻で女優のアンヌ・ヴィアゼムスキー役を演じた、マーティン・ステイシーが来日し、23日に飯田橋の神楽座で記者会見を行った。

 原作は、アンヌがゴダールについて、自伝的に著した小説「それからの彼女」。マーティンは、ラース・フォン・トリアー監督を始め、有名監督の話題作に立て続けに出演する、フランス人の父とイギリス人の母を持つ、英仏バイリンガル女優。今作では、天才と称され世界から注目されていた時代の寵児ゴダールと出会い、彼と刺激的で親密な日々を過ごす中で、少しずつ大人へと変貌を遂げていくアンヌの姿を生き生きと演じた。

 オファー時については「(『アーティスト』の)ミシェル・アザナヴィシウス監督が得意とするコメディに再び立ち戻る作品であり、フランスでは誰しもが知るゴダールを扱った映画というだけではなく、斬新でワクワクする作品というところに惹かれた」とし、「アンヌの作家としての側面は知らなかったが、役者・作家としての彼女を(今回)知ることができた。そこで感じたことは物語を通して伝えた」と振り返る。

 また、「監督は当初から伝記物にはしないと言っていた。アンヌそのものを演じるというよりも、もっと抽象的なあの時代のアイコンと呼ばれていた女性たちすべてを包括している、例えばジェーン・バーキンやシャンタル・ゴヤのようなキャラクターにしようと決めた」と演技の工夫を明かした。

 さらに、「ゴダールの事は忘れてみましょう。邦題は『グッバイ・ゴダール!』です(笑)。この作品はラブストーリーであり、コメディでもあるので、ゴダールの事を全く知らなくても楽しめる映画。映画やゴダールに関する知識をプレッシャーに感じずに、観てもらえれば」と広い層に向けた映画であることをアピールした。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。