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東映『孤狼の血』、完成披露に白石監督登壇

【FREE】東映『孤狼の血』、完成披露に白石監督登壇

2018年04月27日
『孤狼の血』完成披露試写会開催 『孤狼の血』完成披露試写会開催

 東映配給『孤狼の血』の完成披露試写会が25日、丸の内TOEI①で行われ、白石和彌監督、出演の役所広司、松坂桃李、真木よう子、中村倫也、音尾琢真、阿部純子、竹野内豊、伊吹吾郎、ピエール瀧、江口洋介、原作者の柚月裕子が舞台挨拶した。

 昭和63年の広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りをかけて戦う生き様を描いたバイオレンス作品。イベントのはじめに挨拶した白石監督が「柚月先生が書いた魂の小説を僕が受け取って、命を削る思いで頑張って撮った映画」と作品に懸けた熱い思いを語れば、柚月は「書いた時は、この作品がここまで大きくなるとは思っていなかった」と胸中を明かし、完成した作品について「迫力がダイジェストに伝わる。私が考えていた以上の格好良さを感じられると思う」と原作者の立場から太鼓判を押した。

 撮影は1年前に行われた。刑事役で松坂とバディを組んだ役所は「松坂君とは映画では(『日本のいちばん長い日』以来)二度目の共演。共演者として頼もしく素晴らしい俳優」と絶賛し、松坂も「役所さんと組ませてもらったのが何よりの宝。作品の中で役所さんが使っているライターをもらった。映画を見終わったあと、(皆さん)きっと『羨ましい~』となると思う。そんな濃厚な関係の中でやらせてもらった」と撮影時の充実ぶりを噛みしめるように語った。

 豪華俳優陣を起用した白石監督は「僕が一緒に仕事をしたい人たちに声をかけて集まって頂き、皆さん映画の中でいい顔をしている。その顔の良さを見届けてほしい」と出演者の重厚な演技に満足そうな表情を浮かべ、「劇中で大変なことが起こるけど、メジャー映画としてエンターテイメントしている映画だと思っているので応援してほしい」と呼びかけた。また、最後に役所も「初めて白石監督に会った時、『元気のある日本映画を作りたい』と言われ、キャストもスタッフも何とか元気のある映画を作ろうと頑張った。どうぞゆっくり楽しんで」と締めくくった。

 公開は5月12日(土)。製作委員会は東映、木下グループ、KADOKAWA、日活、山陽鋼業、電通、朝日新聞社、東映ビデオ、WOWOW、ダイバーシティメディア、報知新聞社、GYAO、トーハン、プルーク。製作プロダクションは東映東京撮影所。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。