イタリア映画界の新進気鋭から代表的な巨匠までの作品を披露するゴールデンウィーク恒例イベント「イタリア映画祭2018」が4月28日から5月5日まで、東京・有楽町朝日ホールで開催される。
全19本。そのうち旬な作品は14本。バラエティに富んだラインナップが次の通り構成されている。ゴールデン・グローブ賞最優秀女優賞を獲得した情感豊かなロードムービー
『イタリアの父』、カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニングを飾った、寓話的な恋物語
『シチリアン・ゴースト・ストーリー』、夢の実現のために奮闘する女性を描き、カンヌある視点部門最優秀女優賞に輝いた
『フォルトゥナータ』、ローマ郊外の少女と青年の激しい恋愛劇
『純粋な心』、マーティン・スコセッシが絶賛する才能、ジョナス・カルピニャーノ監督第2作
『チャンブラにて』、カンヌ監督週間でプレミア上映された、恵まれない児童のためのレクリエーション施設を舞台に、伊が抱える闇に迫った
『侵入する女』、伊のスター俳優多数出演、ローマ国際映画祭クロージング作品
『ザ・プレイス』、コメディ3部作のフィナーレ
『いつだってやめられる‐名誉学位』、リッカルド・ミラーニ監督の大ヒットコメディ
『環状線の猫のように』、アメリカに住む主人公と、渡米してきた亡き兄の娘、息子が織りなすドラマ
『ティートとエイリアン』、伊の国民的人気歌手ルチャーノ・リガブエがメガホンをとった人間賛歌
『メイド・イン・イタリー』、伊のアカデミー賞で作品賞含む8部門候補にあがった、ヒューマンドラマ
『世情(仮題)』(今冬公開)、マネッティ兄弟が贈るジャンル横断型エンタメ
『愛と銃弾』(今秋公開)、典型的なプレイボーイが盲目の整体師に想いを寄せる内容の、シルヴィオ・ソルディーニ監督最新作
『Emma 彼女の見た風景(仮題)』(2018年公開)。
その他5本は関連作品。まず、『メイド・イン・イタリー』のリガブエ監督デビュー作
『ラジオフレッチャ』、『Emma~』を発表するソルディーニ監督の過去作より、ロマンチックコメディ
『ベニスで恋して』、『Emma~』創作の元となったドキュメンタリー
『多様な目』の2本、『愛と銃弾』にも通じるエンタメ性と音楽愛を爆発させたマネッティ兄弟
『僕はナポリタン』、最後に『チャンブラにて』のカルピニャーノ監督デビュー作
『地中海』。この5本は、過去に日本で上映されたことはあるが、現在は権利がなく、今回の上映は貴重な機会だ。
近年のイタリア映画祭で好評を博した『歓びのトスカーナ』『甘き人生』『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』『ローマ法王になる日まで』『暗黒街』がソフト化され、発売中。『修道士は沈黙する』が公開中。『いつだってやめられる 10人の怒(イカ)れる教授たち』『いつだってやめられる 7人の危(アブ)ない教授たち』『結婚演出家』が公開を控えている。
「イタリア映画祭2018」の主催はイタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ。なお、大阪でも5月26日・27日にABCホールで開催される。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。