ポニーキャニオンから3月7日(水)にブルーレイ&DVDが発売される『散歩する侵略者』、『予兆 散歩する侵略者』の2本立てティーチイン上映が10日、目黒シネマで行われ、黒沢清監督が登壇した。
人が倒れるシーンが象徴的な同作だが、監督は「日常で突然人が倒れると緊張が高まる。それまでの日常に亀裂が走ってしまうわけで、だから何度も練習して撮影した」と説明した。『予兆 散歩する侵略者』で東出昌大がファミレスで平然と食事をするシーンについては、黒沢作品にはファミレスなどで食事するシーンがたびたび登場することについて質問があがり、「するどい指摘(笑)。あえて狙っているわけじゃないが、ある種の不安を引きずりながら主人公が日常を過ごしている描写のため、ファミレス、自宅でというシーンが僕の作品には出てくる」と解説した。