ワーナー・ブラザース映画配給のスティーブン・スピルバーグ監督最新作『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)の原作者アーネスト・クライン、プロデューサーのドナルド・デ・ラインが来日し、1日に歌舞伎町のVR ZONE SHINJUKUで特別映像解禁セレブレーションイベントに参加した。
同作は、アーネスト著作の「ゲームウォーズ」(SB文庫)を実写映画化。2045年の近未来。人々が暮らす街は荒廃が進み、バーチャルの世界〈オアシス〉だけが若者たちの希望になっていた。オアシスでは、想像したことすべてが現実になり、誰でも何にでもなれるからだ。
開場前にはファン約500人が詰めかけ、先着順かつ抽選150人が入場できた。それでも会場は関係者を含め立ち見がでるほど。コスプレで参戦する一般客など、大熱狂のイベントとなった。
映画で描かれるオアシスの世界では、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンを始めとした、世界的な人気を誇るキャラクターやアイコンが続々と登場する。日本からは「AKIRA」より金田のバイク、「機動戦士ガンダム」「ストリートファイター」シリーズ等もモチーフとされている。
特別映像は、『レディ・プレイヤー1』の製作背景を軸に構成されたもの。そのなかで、スピルバーグはアーネストが書いた未来は自分が想像する未来と近く、製作意欲をそそられたこと。アーネストはスピルバーグのこれまでの作品があったからこそ、原作を書きあげることが出来たこと等をコメント。予告編で締めくくり、映画本編の期待値を高める仕様だった。
会場の興奮冷めやらぬ中、アーネストとドナルドがクロストークを行った。アーネストは、「日本のポップカルチャーで育った」とし、「ウルトラマン、ウルトラセブン、マグマ大使、宇宙戦艦ヤマト、マクロスetc…」と次々に例を挙げ、造詣の深さを窺わせた。さらに同作には、ハローキティや、三船敏郎の顔を模したアバターが登場することも発表した。ドナルドは、スピルバーグへの監督オファー時を、「彼は脚本を読んでとても興奮していた。原作もすぐ読み、引き受けてくれた」と振り返った。
この日は、川原礫(「ソードアート・オンライン」原作者)、MEGWIN(ユーチューバー)、伊藤智彦(『劇場版ソードアート・オンライン』監督)、開田裕治(イラストレーター)、村田雄介(「ワンパンマン」作画、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』コミカライズ)、杉山すぴ豊(アメコミ評論家)、小山順一朗(同所コヤ所長)も登壇した。