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樋口真嗣新作TVアニメ「ひそねとまそたん」

【FREE】樋口真嗣新作TVアニメ「ひそねとまそたん」

2017年12月05日
「ひそねとまそたん」製作発表(左よりコヤマ、青木、樋口、南の各氏) 「ひそねとまそたん」製作発表(左よりコヤマ、青木、樋口、南の各氏)

 樋口真嗣総監督による新作TVアニメーション「ひそねとまそたん」が製作されることが決まった。3日、東京コミコンに樋口総監督が登場して発表した。

 航空自衛隊が管理するドラゴンと、新人搭乗員たちの斬新なお仕事ストーリー。樋口総監督と脚本の岡田磨里が練り上げたオリジナルストーリーで、1週間に1度は空を飛ばなければならないドラゴン「まそたん」が、世間にバレないよう、戦闘機に擬態して大空を舞うというユニークな設定だ。樋口総監督は「(脚本の)岡田さんと別の企画が進んでいたがなくなってしまい、それでさよならは嫌だなと思って、何か一緒にやろうとキャッチボールは始まった」と岡田とのコンビの発端を話し、今回のアイデアは「『日本沈没』を撮影している際、一日中空港にいたことがあったが、航空無線を聞いて珍しい飛行機を撮影するために1日中待っている人が何人もいるのを見た。その人たちは、(想像と)違う飛行機が来たらどうするんだろう?と思った」ことから始まり、「コスプレに興味があって、ドラゴンにコスプレさせたらどうなるか?と思った」ことで、内容が固まってきたという。アニメーション制作はボンズ。監督は小林寛。キャラクター原案は青木俊直。モンスターコンセプトデザインはコヤマシゲト。製作は「ひそねとまそたん」飛実団。

 実写を中心に活躍している樋口総監督だが、「『シン・ゴジラ』で実写の可能性を突き詰めた気持ちがある。次に何をやるか?となった時に、(『シン・ゴジラ』の)縮小再生産になる恐れがあった。では、何をやりたいかとなった時に頭に浮かんだのが3人(岡田、青木、コヤマ)の顔で、やりたいのはアニメーションという表現形態だった」とアニメを手掛けようと考えた胸の内を語った。

 声優は未発表だが、映像を作る前に声を収録する「プレスコ」で制作しており、すでに3話を収録済み。放送は2018年に開始される。イベントには、青木、コヤマ、ボンズの南雅彦代表取締役プロデューサーも登壇し、樋口総監督と和気あいあいと作品について語りあった。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。