【FREE】角川『最低。』TIFFで瀬々監督ら挨拶
2017年11月03日
KADOKAWA配給『最低。』は第30回東京国際映画祭コンペティション部門で10月31日に公式上映され、舞台挨拶に監督の瀬々敬久、出演の森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、同名原作小説(KADOKAWA刊)を手掛けた紗倉まなが登壇した。
アダルトビデオと関わりを持った3人の女性たちの物語。今作で瀬々監督は、運命に翻弄されながら自分らしく生きようとする女性たちの姿を力強く、時に繊細に描き出した。
舞台挨拶で瀬々監督は、「AV女優がモチーフ。今アダルトビデオはネット配信等もあって、身近な存在に。その中で、できるだけ女優たちの生々しい感情を拾っていけたらという思いがあった。ここにいる女優たちの気持ちがぶつかっている様を受け止めていただけたらと思う」とコメント。
果てしなく続く日常に耐え切れず、新しい世界の扉を開く平凡な主婦・美穂役を演じた森口は、「女性に観ていただいた時に、共感してもらえたらいいなと。美穂と同じ目線で映画を最後まで観てほしい」。家族から逃げるように上京し、AV女優として多忙な生活を送る彩乃役を演じた佐々木は、「AV女優を演じるというよりも、一人の女の子を表現する様に心掛けた」。自由奔放な母親に振り回される女子高生・あやこ役を演じた山田は、「思春期ならではのモヤモヤを表現できたらと思った。本作を観た同年代の女子が、ちょっとでも肩の荷を下ろせたら」と、それぞれ作品に込めた想いを語った。
また、紗倉は「AV女優という職業はかなり特殊なものだと思うので、女優さんたちがどのように演じて下さるのか、凄く楽しみだった。映像化しにくい話だと思っていたが、こんなに素晴らしい映画にしていただいて感無量」と喜びを表現した。11月25日より角川シネマ新宿他全国公開。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。