東映配給『探偵はBARにいる3』のジャパンプレミアが24日、T・ジョイPRINCE品川で行われ、吉田照幸監督、出演の大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、リリー・フランキーが舞台挨拶した。
札幌・ススキノを舞台に、街の裏も表も知り尽くした“探偵”の活躍を描く人気シリーズ第3弾。開口一番「関係者から絶賛の嵐」と切り出した大泉は、「(評判の良さが)ビシビシ来ている。脚本は2年ほど前から見ているので、内心良いか悪いかわからなくなっていたが、さっきまで取材してくれたマスコミの人たちが、『正直、今までで一番面白かった』と言ってくれる。自分としても、面白くてホッとした」とプレッシャーの大きな人気作の仕上がりの良さに胸をなでおろした。探偵の相棒・高田を演じた松田も「気がついたら終わっていた。そのくらい夢中になっていた」と作品を自賛。続けて、「実は『3』でやめようとかなと思っていたが、『4』が観たいと思った。まさか『4』をやりたくなる作品になるとは思っておらず、自分でもビックリしている」と語り、「そんな気持ちで(撮影)やってたの!? ダメよまだまだやるんだから!」と大泉を驚かせた。
今回初めてシリーズのメガホンをとった吉田監督は、息のあったトークを見せる主演コンビについて「黙っていても会話しているように見えて、それが面白い。2ショットで撮っていたい空気感。(普段はコミカルな)大泉さんが格好よく、松田さんが面白い。逆転しているところがこの作品の魅力。『1』『2』から引き継がれたものなので、その魅力を消さないように意識した」と今作を撮る上で心掛けたポイントを述べ、「(シリーズの中で)1番面白いと言ってもらえる作品になったと思う」と胸を張った。さらに、「エンドロールが終わっても最後までお楽しみがある」と明かすと、隣にいた前田が「終わる前に席を立ったので見ていない…」と暴露。大泉は「え!? 180度違う(結末)のに! エラいものが待ってるから」と、これから観るファンには最後まで見逃さないようにアピールした。
今作でヒロインを演じた北川は「最後の15分は全員泣くと思う。自分のシーンだけど泣いた。やり切ったし満足」とシリーズ初参戦に充実感を漂わせ、同様にこれまでは一ファンとしてシリーズを観ていたという前田は「私は『3』が1番好き。全体的にタイプだった」とファン目線で作品を高く評価。唯一、完成した作品をまだ観ていないと話し、大泉から「なぜここに来たの!?」とツッコまれたリリーは、「楽しい撮影で、撮影後の飲食も楽しい思い出だった」と、和気あいあいとした現場の様子をマイペースに振り返った。なお、舞台挨拶の前にはレッドカーペットイベントも行われた。公開は12月1日(金)。製作プロダクションは東映東京撮影所。製作委員会は、東映、テレビ朝日、木下グループ、東映ビデオ、アミューズ、クイエイティブオフィスキュー、東映チャンネル、北海道テレビ、メ~テレ、朝日放送、北海道新聞社、イノベーションデザイン、広島ホームテレビ、九州朝日放送、早川書房。