閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

『ブレードランナー2049』、ハリソンら会見

【FREE】『ブレードランナー2049』、ハリソンら会見

2017年10月24日
『ブレードランナー 2049』来日会見(左よりアナ、ハリソン、ドゥニ監督、シルヴィア) 『ブレードランナー 2049』来日会見(左よりアナ、ハリソン、ドゥニ監督、シルヴィア)

 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、出演のハリソン・フォード、シルヴィア・フークス、アナ・デ・アルマスが来日し、23日にザ・リッツ・カールトン東京で行われた記者会見に出席した。

 SF映画の名作『ブレードランナー』の続編。9年ぶり10回目の来日となったハリソンだが、今回は大型台風の影響であまり外出ができず「興味深い経験だった」と苦笑い。それでも「前作は日本での反響が良かったことを幸せに思っている。続編もまた楽しんで頂けることを願っている」と日本のファンに向けて笑顔でアピールした。

 前作から30年後の世界を描く今作。ドゥニ監督は「オリジナルの世界は2019年で、我々の現実世界が近づいている。新作は(オリジナルとは)少し違った、パラレルワールド的な世界観」と前作から変わったポイントを述べ、「気候も生活も厳しい過酷な世界で、それが建築物や乗り物などのテクノロジーにも影響している」と、注目される新作の世界観を説明した。また、シリーズの特徴として「SF映画は戦争ものが多いが、ブレードランナーは刑事ものであり、ミステリー。エモーナショナルなものもある」とし、SF映画の金字塔の続編を作る上では「我々の世代の監督はみんなオリジナルに影響を受けているし、続編を作るのはものすごいプレッシャーだったが、ベストを尽くした」と今作に懸けた想いを語った。

 同シリーズのキャラクター、デッカードをはじめ、『スター・ウォーズ』のハン・ソロ、『インディ・ジョーンズ』のインディなど、多くの人気キャラクターを長年にわたり演じ続けているハリソンは、「多くのファンのために、昔演じたキャラクターをもう一度演じている。デッカードが30年後にどうなっているのか、時の流れが彼にどういう影響を与え、どう生きてきたのかを演じることは俳優として非常に興味深い」と、人気シリーズを多く抱える名優ならではの考えを語った。今注目のドゥニ監督については「続編を作るに相応しい監督。彼はキャラクターからこの作品にアプローチし、感情を非常に注意深く描いている。それはこの作品に対する正しいあり方」と高く評価した。

 同作は日本に先がけて世界で続々と公開され、北米を筆頭に各地で初登場1位を獲得。ハリソンは「物語はカリフォルニアとラスベガスが舞台だが、この映画が伝えたいのは場所ではない。人間とは何か? 人間は運命をコントロールできるのか?など、文化の壁を超え、人間が自然に抱く疑問に答えようとする作品で、真にインターナショナルな映画」と、世界的にヒットしている理由について自身の考えを明かした。日本は27日(金)公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。