香港の5人の若手監督による短編オムニバス映画『十年』をもとにした作品が、日本、タイ、台湾の3か国で製作されることが決定。そのアジア国際共同製作プロジェクトの発表記者会見が16日、釜山国際映画祭内プレスセンターで行われた。
香港映画『十年』は、5人の若手監督が10年後の香港を描いた作品。製作費50万香港ドル(約750万円)ながら、15年12月に香港で公開され、興収600万香港ドル(約9200万円)を記録する大ヒットになり、日本でも今年7月に劇場公開された。
今回のプロジェクトでは、『十年 日本(仮)』、『十年 タイ(仮)』、『十年 台湾(仮)』をそれぞれの国で製作する。『十年 日本(仮題)』(製作幹事:フリーストーン)は、是枝裕和がエグゼクティブプロデューサーとして全体を指揮する。参加する監督は、石川慶、木下雄介、津野愛、早川千絵、藤村明世の5人。プロデューサーは、髙松美由紀、福間美由紀、水野詠子、ジェイソン・グレイの各氏。公開は2018年を予定。配給会社は未定。会見に出席した是枝EPは「若い監督達と一緒に脚本作りに関わったりアドバイスをしたり、そういうサポートというポジションでの関わり方になっている。とても楽しんでやっている」と語った。